暗闇 大地Side ページ4
大地「…じゃ、俺さき帰るわお前らもなるべく早く帰れよー」
「「「はい！肉まんあざーーっした！！」」」
……ああ、また俺の金なくなっちまうな
まあ、嬉しいことかな…そんだけ人数いるってことだよな
菅原「…にしても、今日もA来なかったなぁ」
田中「ああ、アイツ帰るの早いっすよねえ」
田中がアイツ呼び…
女子に対して珍しいな
大地「まあ今度また誘ってみよう。なんか用事あったのかもしんねえしな」
菅「ああ、だな
じゃあまた明日」
大地「おう」
。
。
って、暗いなあ
一人になると余計空が暗く感じる
『ぅ…ぅ…』
大地「！？」
な、何だ鳴き声！？
こんな暗いのにやめてくれよ…
俺は恐る恐る近づいてみた
……お、女の子？
しかも真っ黒のジャージ着てるし…
烏野のジャージに似てないか？
………って、あれ？
大地「…………A……？」
『！！』
その子は肩を震わせた。
そして恐る恐るこちらを向いた
『………さ、澤村…せんぱっ…！』
大地「泣いてるのか？」
『……いえ、泣いてないデス…』
めっちゃ鼻声…
どしよっかな…
俺まだAとそんな話したことないんだよな…
『あえっと…あ…か、かえりますね……
失礼しゃ……すっ…』
大地「！
待て！」
同じ部活のキャプテンとしてこれを見過ごすわけにはいかないだろ……
＿＿ベチャ…
大地「……ん？
って血！？」
よく見ると彼女の手首からは大量の血が流れていた。
そして反対側の手にはカッター。
大地「……A。俺の家、来ないか？」
……ほっとけねぇだろ……
『……え……？』
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作者名：はまねこチキン | 作成日時：2015年10月25日 0時
