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教室に入るまで繋がれた手を解けなかったのは何故だろう。

少し節くれだって、所々マメのできている大きくて温かい手のひらは、決して小さくはない私の手をすっぽりと覆って、強くひかれる。

席に着くや否や、先に来ていた彼の友人たちに手を繋いでいることを指摘された我妻くんから、またしても謝られた。

相変わらずの美男子っぷりよね。

ペコペコと頭を下げる彼にボーッと場違いなことを考えてしまう。
金色の髪は彼の優しい表情にとても似合っていて、下がり気味の眉がさらに人の良さを醸し出している。

高校時代、彼やその友人たちは本当にモテていた。
愛だの恋だのに全く興味の無い私は、黄色い声をあげる友だちや先輩たちを見て、よくやるなぁ、なんて半ば感心すら覚えていたけれど、確かによくよく観察すると彼がモテたのが分かる気がする。

さすがに、手を繋いだくらいで恋に落ちるなんてことは無いけれど、それでもコロコロと忙しく変わる彼の表情や仕草を見ていると、自然と笑みがこぼれてしまうのだから、本当に魔性だ。

「ねぇ、神城さん…そんなに見つめられると、俺、結構勘違いしちゃうんだけど」

「え?ああ、ごめんなさい!その、すごく、きれいな顔だから、つい…!」

「ッ〜!!」

「我妻くん!!?」

机にガンッ!と音がするほど突っ伏す彼に、一体どうしたものかと慌てる。

「それにしても私の名前なんで知ってたの?」

先ほどのやりとりを思い出してふと口にすると、机に突っ伏したまま、顔だけをこちらに向けた彼は、柔らかい笑みをこぼす。

「そんなの知ってるに決まってるでしょう」

その目がすごく寂しげに揺れていたのは気のせいだろうか。

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churi(プロフ) - ☆りんご☆さん» ☆りんご☆様(^^)コメントありがとうございます!とっても嬉しいです(;O;)またご縁があればよろしくお願いします★ (2020年11月18日 15時) (レス) id: c462110017 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - とても素敵なお話でした!これからも頑張ってください! (2020年11月18日 10時) (レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
churi(プロフ) - 葵さん» 葵様(^^)コメントありがとうございます!そう言っていただけで嬉しいです★また妄想がまとまったら形にしていきたいと思っていますので、その時は宜しくお願いします(*^^*) (2020年11月15日 5時) (レス) id: c462110017 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編にしても善逸の短編にしてもめちゃくちゃ楽しみです。。。。!!!!早く読みたいです!泣  頑張ってください!! (2020年11月14日 12時) (レス) id: efe86a5252 (このIDを非表示/違反報告)
churi(プロフ) - 尊さん» 尊様(*^_^*)誤字の件、教えてくださりありがとうございました!!全然細かくないです…すみません。嬉しいコメントも重ね重ねお礼申し上げます☆ (2020年11月14日 11時) (レス) id: a5a165b70a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:churi x他1人 | 作成日時:2020年10月28日 16時

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