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我妻side
前世の記憶
そんなものを本気で信じてくれる人は、果たしてこの世に何人いるんだろう。
でも俺は間違いなくそれを持って、この時代に再び生を受けた。
この世界はとにかく平和だ。鬼と呼ばれるものに恐怖することもない。
ずっと願った世界が現実としてある。
ふと、柔らかな手のひらに俺の手が包まれたのに気づいて思わず口角が緩む。
彼女の名は神城A
俺の生涯で一番忘れられない女の子だ
時は遡ること大正時代。
まだ俺が鬼殺隊として活動し始めて間もない頃だった。
女性や子どもが夜な夜な消えていなくなるという情報を得た俺たち3人は、鴉やチュン太郎に導かれながら現地へ調査に来ていた。
仕事の表向きの名目は近隣住民からの情報聴取。
「猪突猛進！猪突猛進ーー！！」
「俺は南東をあたってみるよ、また夜に落ち合って、情報共有しよう！」
「いや待て！俺も！俺も南東に行く！！」
「我儘を言うな善逸。お前も剣士なら恥を晒す生き方はやめろ！」
「ひどッ！俺も一緒に行っていいよな炭治郎ぉぉぉ！一人にしないでぇぇぇ！！」
必死の願いも届かず、炭治郎も伊之助の後を追うようにさっさと行ってしまった。
二人とも酷くない？酷過ぎじゃない？本当に置いてっちゃうわけ？
炭治郎はいいよな、なんたって可愛い可愛い禰豆子ちゃんと一緒なんだから。
俺だって禰豆子ちゃんと一緒だったら百人力、いや千人力だよ。
だいたい女の人や子どもが消えるってなんだよ。怖すぎるだろ。ただの人さらいの線もあるけど。
でも…本当に鬼の仕業だったら…その場にたまたま偶然居合わせてしまったら…あれ？駄目じゃない？もしかしなくても俺死ぬんじゃない？炭次郎も伊之助もまだ合流できてないのに！？確実に死ぬよね！？詰んだよねぇ！？
「あの、大丈夫ですか」
「ッギャァァァァ！！！」
恐怖で震えてうずくまる俺の肩にそっと手を置いて、声をかけてくれた君を、俺は今でも鮮明に覚えてるんだ。
陽の光が反射して綺麗に結い上げられた黒髪は眩しいほど煌めいて、色白で整った目鼻立ち、この時代には珍しい洋装もすごく似合っていた。
「……え、もしかして俺死んだ？目の前に天女さまが見える」
「いえ、あなたは死んでいませんし、私は普通の人間です」
訝しげに目を細める彼女が可笑しくて、なぜだかとても愛おしかった。嫌がるでも、適当に返すでもない、今まで出会った女の子の反応とは違っていて、そんな彼女にすごく興味がわいた。
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churi(プロフ) - ☆りんご☆さん» ☆りんご☆様(^^)コメントありがとうございます！とっても嬉しいです(;O;)またご縁があればよろしくお願いします★ (2020年11月18日 15時) (
レス) id: c462110017 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - とても素敵なお話でした！これからも頑張ってください！ (2020年11月18日 10時) (レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
churi(プロフ) - 葵さん» 葵様(^^)コメントありがとうございます！そう言っていただけで嬉しいです★また妄想がまとまったら形にしていきたいと思っていますので、その時は宜しくお願いします(*^^*) (2020年11月15日 5時) (レス) id: c462110017 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 続編にしても善逸の短編にしてもめちゃくちゃ楽しみです。。。。！！！！早く読みたいです！泣 頑張ってください！！ (2020年11月14日 12時) (レス) id: efe86a5252 (このIDを非表示/違反報告)
churi(プロフ) - 尊さん» 尊様(*^_^*)誤字の件、教えてくださりありがとうございました！！全然細かくないです…すみません。嬉しいコメントも重ね重ねお礼申し上げます☆ (2020年11月14日 11時) (レス) id: a5a165b70a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：churi x他1人 | 作成日時：2020年10月28日 16時
