78.好きすぎる。�� ページ33
りょうside
もう外はだいぶ暗くなりかけていたけど、歩ける距離だし、何よりゆっくり時間をかけて行きたかったから歩くことにした。
『りょうと二人でこうやって外歩くの、久々だね。』
り「そうだね。」
まぁ、Aずっと東京にいたし……こっちに帰ってからは東海オンエアの撮影ばっかでなかなか二人になる時間なんてなかった。
り「ねぇ、A…」
『なーに？』
Aのことを好きってわかってから、俺はこんなにドキドキしてるのに。
Aは全くそんなことないみたい。
り「……手、繋いでもいい？」
『…うん？いいけど……そういうのわざわざ聞かなくてもいいのに笑』
なんて、俺の気も知らないで笑ってる。
あー、もう限界。
俺はAの腕をつかみ、自分の方へと引き寄せた。
『わっ、なにっ……どうしたの？』
突然の俺の行動に驚きながらも、Aは離れようとはしない。
り「…どうしたんだろう、自分でもわかんない。だけど……」
『うん？』
り「Aのことばーっかり考えちゃう。Aのこと俺多分めっちゃすき。……好きしか言えない。」
『ふふふ、りょうでもそんなことってあるんだ？』
俺は真剣なのに、Aが笑う。
り「笑わんでw俺めっちゃ真剣だからね？」
『ごめんごめんw…でもね、わかるよ。私もそんな時期あったな〜って、ちょっと懐かしくなった。』
少し、Aの声のトーンが下がる。
Aが俺と同じ気持ちの時、俺らはこんな関係じゃなかったから。
り「……泣いた？」
『ん？』
俺だったら、きっと耐えられない。
だって、両想いでもこんなに辛くなるほど好きなのに。
り「A、泣いた？」
『あー………まぁ、それなりに。』
俺はAを抱き締める腕に力を込めた。
『なになに、どうしたの？w』
ごめんね、A。
り「これからは、俺がずっと一緒だから。」
『うん？』
もっと早く気づけばよかった。
そしたら、辛い思いなんてさせなかったのに。
り「もう俺のことで泣かせたりしないから……絶対、Aのそばにいるから……」
『ふふ、うん。』
り「なんで笑うん、俺真剣だよ？」
『馬鹿だなぁ、りょうは。そんな昔のことなんてどうでもいいんだよ……今、りょうが私の事好きでいてくれるなら………それでいーの！』
Aはそう言うと俺の手を掴み、「ほら！行くよ！」と、笑顔で俺の手を引っ張った。
俺はきっと、Aには一生敵わないんだろうなぁ……と悟った。
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+ちっく(プロフ) - ピアスの下りでは女は右耳、男は左耳で性別判断とも言われてますよ(･∀･)←やかましい (2019年7月8日 10時) (
レス) id: 4d74bd6de9 (このIDを非表示/違反報告)
ところてん(プロフ) - 作者様の帰りもお待ちしてます！！！小説超面白いです！！！ (2018年9月25日 1時) (レス) id: fe2831d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2018年8月28日 7時) (レス) id: 2362667ffd (このIDを非表示/違反報告)
rairu0726(プロフ) - Knymal01さん» コメントありがとうございます。しばらく更新していなかったので、コメントがいただけると思っていませんでした。ゆっくりですが、また再開しようと思います...！ (2018年8月24日 18時) (レス) id: 201effe25e (このIDを非表示/違反報告)
Knymal01(プロフ) - 更新たのしみにしてます！！ (2018年8月17日 14時) (レス) id: 346c2647c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいる | 作成日時：2018年3月11日 23時
