夜桜の散る前に【まふまふ】 (ページ8)

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7話ページ8

坂「で、なんかあった...？」

言わなくても分かるんだろう。
悠は私の幼馴染だから。

「...ちょっとね。でも大丈夫だよ！」

坂「っ...全然大丈夫じゃないやん」

そういって悠は私を抱きしめた

「...大丈夫だって」

坂「じゃあなんで電話かけた時泣いてたん？」

「...泣いて...ないよ」

坂「なんで嘘つくん？俺の前では無理せんでええから...」

「っ...ほんとはっ...寂しかった！辛かった！怖かった！不安だった！
夜は時間が経つたびに帰ってこないんじゃないかって思って。3歳も離れてるし、飽きられたんじゃないかって！！でも！でも！好きなのっ...好きなの！嫌いに...なれないの！」

悠は黙って抱きしめていてくれた。
頭を撫でて、「うん...うん。そうだよね」と言ってくれた。

子供みたいに泣いて、顔もグシャグシャになった。

泣き疲れて寝てしまったらしく、起きた頃には6時になっていた。

坂「あ、A起きた？もう遅いし送ってくわ。」

「ごめん。ありがと...」

悠と並んで歩く帰り道

ふと空を見上げると星が綺麗に見えた。
夜中にコンビニ行った帰り、まふと手をつなぎながら夜空を見上げたっけな

目頭が熱くなるのを感じ、ほほに手を当てると頬には涙が伝っていた。

坂「どうしたん！？」

「いや、まふと夜空眺めたりしたなって思って...
何見てもまふが思い浮かぶんだよね...
ダメだなほんと...」

坂「そっか。ええんよ。ダメなんかじゃ＿＿」

狭い道で前を歩いていた悠が突然止まるから、背中にぶつかった。