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分岐点 ページ16
sha視点
埃のかかった机に水滴が落ちた。
俺は、Aを愛していたいだけ。そして、愛されたいだけ。
膨大なる要求と、険阻な自尊心が俺を作るだけだった。
彼女の好きな俺を。
作って行くうちに、それが“本物”になっていった。
＜地獄に連れて行きたくないから…＞
弱々しいながらも、俺は確かにそう告げたはずだ。
嗚呼、結局俺は彼女が幸せになるのを望んでいるんじゃないか。
俺にとって利益しかないのに、
Aが俺を本当に嫌うはずないのに、
何故こんなにも成仏させないようにしているんだ？
目の前で苦しそうな顔をするAの目をじっと見る。
その中に、俺の顔が入っているのがたまらなく嬉しいのだ。
お互いが、お互いの横に自分より素敵な人が現れるのを願っていたはずだった。
思考が止まる。
吐いた息は生ぬるい。
未だに苦しそうな彼女を見て、俺はこう言った。
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花氷 ベタ(プロフ) - 夢野さん、感想ありがとうございます！ (2022年7月16日 16時) (
レス) id: 728b26bf44 (このIDを非表示/違反報告)
夢野(プロフ) - うわあ好き(？)これからも更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！！！ (2022年7月16日 15時) (レス) id: 078c74bdad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花氷 ベタ | 作成日時：2022年7月16日 14時
