Just do it！【ヒロアカ】 (ページ21)

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結局出れたのは1時間目が始まった頃。

出してくれたヒーローたちは私たちの体制を見て爆笑したし、
ヴィランはボコボコにやられていて、正直スカッとした。

うーん、気まずい！！
切島くんとはまだ少し距離がある。

私が弱いからだ。とにかく心が痛い。

『あんなことになると思ってなかった。本当ごめんね……』

「でも俺だけだったら、何も対処できませんでしたし。
ありがとうございました！！」

百点満点の笑みに涙が出そうになる。
付き合ってもいないのに何しているんだか……

「Aちゃん、あの対応ナイスだったよ！じゃあ気をつけて登校してね」

『いえいえ！
　こちらこそ助けていただき、ありがとうございました』

「切島くんも、本当にありがと！」

切島くんがそう頭を下げた時、ふとバランスが崩れる。
急いで支えると足首が赤くなっているのが見えた。

おそらくスペースを作るために無理をしてくれていたのだろう。

『切島くん頑張ってくれたんだね、ありがとう。私救護係呼んできます』

「それなら俺、簡単な救護セット持ってるぞ」

近くにいたヒーローに貸してもらったセットで、
彼の足を簡単に固定し冷やす。

やっとできた“先輩”らしい行動に、少し自信が持てた。

「あ、ありがとうございます」

『こちらこそ。じゃあ私は一足先に雄英に向かいます！』

切島くんを置いていくのは少し可哀想に思うが、
あの場にいて自分がすべきことは何もない。

もっとちゃんと動けるようにならないとなと思いながら、
私は少し駆け足で雄英に向かった。

「あ、Aさん。荷物持ちますよ！」

次の日から異様に切島くんに懐かれたのは秘密。