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green*7 ページ21

○「ありがとうございましたー」



おつかいを終え、店の外に出るとちょうどそこに高嗣が通りかかった。
こういうときは…



でんっ!



二「…った!て、Aかよ…」

あ「おつかれ!」

二「何してんの?」

あ「ママにおつかい頼まれたの。
今日はお好み焼きだってさ。高嗣んとこといっしょに」

二「やった!超はらへってんだよなー」

あ「そういえば。よく私だってわかったね?」

二「…?あー帰りのこと?
そりゃわかるっしょ。」

あ「そう?」



そんなもんかな。
あ…水たまり。



あ「あーめあーめふーれふーれ…」

二「笑」

あ「なんで笑ってんの?」

二「いや…なつかしいなーと思って(笑)」

あ「今日、授業中に思い出して。
ふたりでどろんこになって怒られたなーって」

二「そんなこともあったな」



懐かしい話してたらどんどん出てきて。
話が止まらなくなった。



と、急に後ろからクラクション。
咄嗟に腕を引かれ気付いた時には高嗣の腕の中。



二「あっぶね…ってか、濡れたし(笑)」

あ「ほ…んとだ(笑)」

二「A大丈夫?濡れてない?」

あ「うん…ありがと」

二「せっかく雨に降られずに帰れると思ったのにー笑」



隣ではいつもどおりの高嗣。
でも、一向に私の心臓は鳴りやまない。



あんなに背、高かったっけ?
あんなに手、大きかったけ?



普段から見慣れてるはずの高嗣が違う人に見えた。
…というか、男の子だった。



二「とーちゃく!ただいまー!」

母「あら!ふたりいっしょだったのねー」

二「スーパーの前でいっしょになって…ってかうまそー!」

母「手洗ってきなさい」

二「はーい」



いつもどおり。
いきなりのことでびっくりしただけ。



二「Aー?早く来ないとAの分も食べんぞー!」

あ「は!?だめー!今行くからー!」



ふたりの関係が少しずつ変化していくのは
もう少し先の話…




end

作者より→←green*6



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作者名:kaaanaaa | 作成日時:2014年6月25日 21時

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