三月うさぎのアフタヌーンメモリーズ

※第41話:特別編 ページ41

ちょっとここいらで、少しだけ特別編を。
本編とは関係ありません。
つまみ程度に見ていただけると幸いです。

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生放送ラジオの台本を最終チェックする

…あ。

忙しすぎて日にち感覚がバカになっていた。
だからすっかり忘れていた。何度も確認した台本だったのに。

冒頭に大きく『メリークリスマス』という
っていうフリが…。

そこで、改めて今日がクリスマスだと気づく
…正確にはイブなのだが…

そんなことを考えていると
気がつけば、生放送数十秒前

スタッフさんのカウントダウンが始まり、俺も座っていた椅子に改めて座り直した

「はい！皆さんこんばんは〜────」

俺が明るく挨拶をしたのを見て、一緒にやっているもう1人のパーソナリティが俺にツッコんだ

「ちょっと！江口さ〜ん！メリークリスマスって台本に書いてあるじゃないですか〜！ちゃんと台本確認してます？」

ってたかみなが。

それに対して俺は、
「あ、うち、仏教なんで。」

「は〜。そんなこと言ってる江口さんには、ケーキあげませーん。私ひとりで食べまーす。」

「え？！ケーキあったの！？いってよぉ〜〜」

…なんて、くだらないオープニングトークから
始まる生放送

…そっか〜クリスマスかぁ…
なんて、曲紹介をしながら心の中で思っていた

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生放送も無事終わり、すぐ様帰る準備をする
今日はこれで仕事は終わりだ

「江口さんは、今日はクリスマス飲み会とかあるんですか？」

なんて聞かれたけど、
「あ、その発想なかったわ。いーねー」

なんて話しながら、確かにそれもありだな、なんて

ちらりと確認するスマホ
連絡は…ないか

スタッフに挨拶をして、カバンを持ち、俺はスタジオをあとにした

「…う〜さぶっ」

再び、スマホをチェックする

…通知は…なし

「…そりゃ、クリスマスだもんね」

ちらりと横を向けば、カップル連れ

…ですよねぇ

こんな深夜でも、ツリーや電飾でキラキラしてる街は、未だに眠ることを知らない
むしろこれからって感じ

開いてる店といったら飲み屋とかの飲食店とか

「…やっぱ、一杯飲んでから帰ろうかな」

もう一回だけスマホを確認した
やっぱり、通知は無し

…お互いに今日は仕事って話してたしな

そう、彼女も今日は仕事
俺も夜までラジオ しかも生放送

クリスマス自体忘れていたから
なんも準備してなかった

…プレゼントくらい、買っときゃ良かったなぁ

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