第27話 ページ27
「お邪魔します、あ、ただいま？」
『おかえりなさーい』
俺が家に来るまで、少しばかり落ち着きがなかった彼女だが、部屋に入るといつも通りだった
男の気配は…ないな
流石に同じ男
香水とか、あ、なんか気配ある！
くらいは分かる
ちらりと部屋の時計を確認した彼女
…予定の時間よりはまだあるか
俺も時間をチェックした
『先、お風呂どうぞ！』
そう彼女が言う
お風呂入ってるうちに来そうだな、
そう思ったから、「先いいよ」って言った
『でも…』
「どーぞ」
ちらりとまた時計を確認する彼女
『で、では…』
悩んだみたいだけど、流石に譲りそうにない俺を見て諦めたのか、彼女は風呂に行く準備をする
「雫〜パジャマ出すねー」
いつもの場所にあるから、俺用のパジャマを取りに部屋へ…
が、
『…あっ！待って待って！ちょっと待って！』
俺を止める
「…なんで？」
すごく怪しい
『き、汚いから、そっちの部屋』
「いつも綺麗じゃん」
『し、下着とか置いてあるから！』
「いーよ、別に」
『でもダメなの！私取ってきます！』
必死に止めた彼女は、『今日はこの部屋はダメです！』って俺を入れないようにする
…なんで？
モヤモヤ ズキズキ
考える度に不安になった
俺は彼女からパジャマを受け取ると、風呂に向かう彼女を確認した
その後、気になった俺は、その部屋へと向かう
が、その時、テーブルに置いてあった彼女のスマホがブーブーとなる
だめだな、と思いつつも気になり覗く
そして、スマホ画面をみて凍りつく
……お前のこと、待ってるぜ。早く来いよ
…はぁ！？！？
思わず声が出そうになった
え、まって？
は、え？まって？どういうこと？
会えるの待ってるぜ？ってこと？
え、まじで？
もう一度画面を覗くが消えていた
…まじか
あまりの衝撃にガックリとした
暫く立ち上がれないでいた
…なんか、悲しくなってきた
そっか…雫…そっか…
それと同時に相手が気になってきた
時計を見れば、約束の時間までもうすぐだった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
慌ててお風呂から上がってきた彼女
髪も半乾きだ 珍しい
『…あの、誰か来ました？』
お風呂から上がってきた彼女は1番にそう言った
ふーん
「来てないよ」
「ねえ、誰待ってるの？」
彼女に近づく
「…ねえ、何隠してんの？」
『…え』
「…言えないこと？」
そっと彼女に囁くように聞いた
その時だった
ピンポーン
家のインターホンがなった
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雅 - eriiiさん» eriiiさん、コメントありがとうございます(*^^*)特別編見ていただけたようで嬉しいです。本編もどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年12月29日 23時) (
レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
eriii(プロフ) - 特別編ほっこりしました(*^^*)でも本編は不穏な流れですねー！今後の展開が気になります！更新頑張って下さい^ ^ (2020年12月28日 23時) (レス) id: 5892b12f93 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、ありがとうございます。遅くなりましたが、季節的な特別編を。宜しければ(*^^*) (2020年12月28日 0時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 沢山の更新お疲れ様です！特別編良いですね(^^)毎回同じコメントになってしまい、すみません。続きが楽しみです。頑張って下さい！ (2020年12月27日 23時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - Aさん» こちらこそ、いつもありがとうございます。コメントいただけてとても嬉しいです。ゆっくりですが、頑張りますね。素敵なコメント、いつもありがとうございます。 (2020年12月27日 22時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅 | 作成日時：2020年11月23日 22時
