11 ページ12
｢あぁ、そういえば、護衛にはゾムとシャオロンが付く。別にこちらが気にすることはないが、一応伝えておくゾ｣
イマイチ納得出来ていない部分もあるが、取り敢えず総統室を出て先輩に報告をすることにした。
『先輩、シエロの外交パーティーのこと聞きました？』
｢おん、聞いたで。なんでグルッペンのパートナーなん？なんで俺じゃないん？｣
『と言われましても』
先輩は口を尖らせて頬を膨らませ、子供のように拗ねている。
『んー、そしたら帰ってきたら一緒に出かけませんか？…これじゃ代わりにならないかな､､､』
｢行く!!約束やからな!!｣
うちの先輩、だいぶ扱いやすいっぽいです。
２日後、外交パーティー当日昼。私は再び総統室に来ていた。
すると突然総統室のドアが軽く叩かれる。
｢グルちゃん入るでー｣
｢んじゃ、大先生、よろしくな。くれぐれも変なことするんじゃないゾ｣
｢分かってますってば！後でゾムに殺されそうやし…よし、Aちゃん行くで〜｣
いきなり鬱先生が来たと思えば突然鬱先生の自室に連れて行かれた。
ホントに意味わかんないんですけど､､､
鬱先生の部屋には黒のドレスやら髪飾りやらが置いてあった。
｢じゃあ、Aちゃんこれ着てな。あ、もし1人で着れんかったら俺が手伝ったるでな｣
『あっ、大丈夫です。』
鬱先生が部屋を出たのを確認し、ドレスを手に取った。
ドレスは胸より上がレース生地なものの袖が肘まである清楚でシンプルなものだった。
背中のチャックが閉められないというお決まりの展開も特になく、無事に着替えが終わったので鬱先生を呼んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クルト | 作成日時：2022年6月23日 23時
