来年の事を言えば鬼が笑う

16 ページ16

でも、飯以外かぁ…
まぁ温泉は現実的じゃないけど…
飯以外･･･ってのは有りかも。


ひろ襲われねーよ!ありがと。…飯以外で頑張ってみるわ!


飯、以外･･･、
ドライブ、映画、カラオケ･･･？遊園地？
わかんねー、今時、何処に皆デート行ってんだ？


藤ヶ谷はどこなら喜ぶ･･･？
人目を気にする商売だから
あんまり人目につくのもなぁ…


相談して余計に悩む結果になったけど
･･･でもやっぱり嬉しい。
誰かに相談することができるということは
自分には見い出せない提案をもらうことができる


たいすけもデートに誘うのかな、
いいなぁ…たいすけとデートできるやつ。
たいすけならスマートにこなすんだろう。


･･･ダメだ！俺が好きなのは、藤ヶ谷なんだから！
･･･でも、なんで
こんなに惹かれるんだろう、"たいすけ"に。
たいすけとメッセージをやりとりをするようになってからずっと思ってること。


決して自分は気が多い訳じゃなくむしろ一途なのに。


･･･やっぱり、"たいすけ"という名前に弱いんだろう、と結局たどり着く結論。


たいすけとやりとりを続けながらも
中々藤ヶ谷に逢うことができない日々が続き
やっと冠番組の収録の日がやってきた


よっし、今日こそは！
何とか藤ヶ谷と話したい。
欲を言えば、デートに誘いたい



何処かはもう決めている！
カッコよく誘うんだ･･･！


あいつの好きな･･･！
夢の国へ･･･！
夜で変装すればきっと、バレない！


そして、あいつは
綺麗なショーを見ながら
『･･･北山っ！素敵！！！』
って目を輝かせて、


むふふふふ


まぁ、夢の国についてはあいつの方が何倍も詳しいんだろうけど。
むしろあいつの好きなところを回らせてやって、俺がそれを温かい目で見る！


最後は男らしく、しめる！



「･･･みつ、何ニヤニヤしてんの？怖いんだけど」
「･･･え、」
「･･･ガヤ見て、ニヤニヤしてない？」
「は！？バカ！お前！バカ！」


んな大きい声でバラすなよ！
っつーか、バレてる！？


「ニヤニヤなんてしてねーし！」


二階堂をバシッと叩くと、二階堂は痛っといいながら叩いた箇所を撫でてる



「じょーだんじゃん！何本気になってんのさ！」
「･･･いや、わりぃ」


ちょっとキレたような二階堂に謝る
さすがにテンパりすぎて、申し訳ない。



鞄には入園チケットが2枚入ってる
もちろん買ったもの。でも貰ったことにして、藤ヶ谷ここ好きだろ？ってスマートに誘おう。

17→←15

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す