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｢Aとショッピくんか、おはよ。｣
｢おはようございます、トントン様｣
｢っす。トントンさん聞いてくださいよ。｣
｢おうおうなんや｣
トントン様は目を擦りながらショッピくんの話に耳を傾けている。さすがにお疲れだよな、と今日の午後の予定を頭の中で組み立てる。書類整理のお手伝い、出来そうなら手伝おう。
｢はぁ、あいつ……｣
｢やからAさんの部屋のダクト塞いどきません？｣
｢せやな……｣
気が付くとショッピくんが事の顛末を話してしまったらしくトントン様が頭を抱えている。しまった、またお仕事を増やしてしまった。そう思って私からも補足の説明、というか気持ちの程を話す。
｢トントン様、あのですねゾムさんは私を起こしに来て下さったらしくてですね、その着替えるからと言ったら出て行かれたので私は大丈夫ですよ、｣
｢……ぐう聖やん｣
｢やっぱこんな人を困らせるわけには行きませんよ｣
私の発言に場が一時的に静まって零すようにトントン様が喋り始める。ショッピくんもそれに乗っかってしまう。収拾がつかない。そこにおはよぉ、とオスマン様がいらっしゃる。
｢お疲れ様です、オスマン様。｣
｢うぅ、ありがとう〜やっぱ女の子がおるってええなぁ。癒されるめう〜｣
すぐ側までいらしてほわぁ、と為さる。分かりますか、あの効果音は彼のためにあると思います。
｢そんな女の子にゾムがちょっかい出したらしいで｣
とオスマン様と話し始めるトントン様。先程までの話をお聞きになって、オスマン様は複雑そうな顔をする。
｢ゾム、めっちゃ失礼なことしてんのになんでそんな優しいんや……Aちゃんええ子すぎひん？｣
｢いえその、ゾムさんは私を起こしにいらしたようでむしろお気遣い頂いて有難いです。ゾムさんには昨日も良くして頂いたので……｣
｢眩しい｣
｢聖女さまかな｣
｢天使でしょう｣
そんなのじゃないです、と言って一応ダクトを塞ぐのはお願いしておいた。
そういえばゾムさんが来ない。あの人私よりも早く着いていてもいいのになぁ。
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作者名：こゆき | 作成日時：2019年9月16日 18時
