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｢あー、俺、コネシマっちゅーねん。よろしくな！｣
コネシマ様は、立ち上がって手を挙げながらそう仰る。会釈をすると、少し居心地が悪そうにして、
｢あー、俺、堅苦しいの駄目なんや。やから敬語とか様とか付けられるの嫌やから、せめてさんにタメでよろしくな。｣
と、仰る。心の中ではいいのだろうか。少しむくむく考えていると、
｢あ、困っとるか？お前の方がこーゆーの苦手か、｣
と仰るので、慌てて
｢いや、あの、その、な、慣れていないので最初は間違えるかもしれま……しれないけど、善処する、ね！｣
と訂正を入れる。とにかく慣れるしかない。私はお世話になる身だから、出来るだけ合わせなきゃ。少し意気込んでいると、
｢え、俺も！俺も敬語やめてって言うてるのに！様も！なあ！｣
とシャオロン様が期待の目で私を見つめる。ど、どうしよう、まさかこれは流れで色々なってしまうのでは……と先のことを心配してしまいながら
｢う、うん、がんばるね｣
と答える。それにシャオロン様は破顔する。
｢じゃ、このまま俺ね。シャオロンやで。シャオちゃんって呼んでくれたら俺、嬉しい｣
｢えっ｣
｢シャオちゃん｣
｢あの｣
｢シャオちゃん｣
｢うっ……｣
｢はーやーくー｣
｢し、シャオ、ちゃん……｣
｢うん！よろしくな！｣
前から思っていたが、シャオロン様……シャオちゃんは少し強引なところがある。私は押しに弱いので、どうも勝てない。
｢あー、僕は鬱って言いますー。敬語、出来たら外してな。鬱くんでも大先生でも好きに呼んでな〜｣
｢鬱さん、｣
｢あー……まあええか。よろしく〜｣
藍色の瞳のくたびれたスーツを着る鬱さんは、呼んでみるとちょっと違う、という顔をしたがそのまま座ろうとする。
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作者名：こゆき | 作成日時：2019年9月14日 13時
