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それから 重岡くんは放課後毎日図書館に来ていた。
いつも私の花言葉の話に付き合ってくれて
「へえ〜、素敵やね。」
なんて、真剣な顔を見せたり
「え、!こんな花言葉なん、!」
って驚いた顔を見せたり
やっぱり重岡くんと居ると何だか楽しい。
家が同じ方向で近いことが分かって
ついには一緒に帰ることが多くなった。
それも図書館で話してから帰るから
皆よりも帰る時間が遅く、知り合いが居なくて
騒がれることもなく、2人だけの時間が流れる。
「最近、暑なってきたな〜」
『ほんまほんま、暑すぎる〜』
「ちょ、時間ある?」
『うん、あるっちゃある。』
「アイス。食べて行かん?」
『あ〜、食べたい!!』
「すぐ近くに美味しいアイスのお店あんねん!
行こ!!」
「うん、!行きたい!!」
隣合わせで歩くと自然と
重岡くんは私の歩幅に合わせて歩いてくれる。
そんな些細な所まで優しさがあって心が暖かくなる。
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作者名:ナツメ | 作成日時:2017年7月12日 16時