なないろブーケ3【風間蒼也】 (ページ3)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:5,286 hit

オレンジのベゴニアページ3

．

ボーダー本部の大広間にて。

入隊オリエンテーションはここで行われる。

去年に引き続き、そこそこの人数が集まっていて今年はどんな奴が出てくるかな。なんて。

毎回あたしはこの入隊日を誰よりも楽しみにしていると自信がある。

だって面白いじゃん。あの子はもっとこうだとか、あの子の将来は有望だとか。別に量ってつもりは無い。

が、他所から見るとそう見えるらしい。この前だってきくっちーに｢Aさんの趣味悪いね｣ってさ。

ただ後輩を優しく見守ってる先輩なんだがね？

忍｢……君達と共に戦える日を待っている｣

長く考えてたせいか、忍田さんの歓迎の言葉も終わり嵐山隊の説明が開始されるところだった。

貴｢は～…忍田さんもかっこいいなぁ！｣

だってあれでまだ独身だよ！？世の中の女性の皆さんはあの眩しいオーラが見えんかね？

あ、大丈夫!!本命はもちろん、か･ざ･ま･さ･んだから!!

まぁ最近は忙しいみたいであれから一度も会ってないけど。

貴｢てか、こうしちゃいられんかったな｣

嵐山隊の説明にみんなが気を取られている隙に廊下を走って忍田さんのところに行った。

貴｢忍田さ～ん｣

ホップステップジャンプ

ドンっと忍田さんの背中に体当りした。

忍｢なんだA。どうしたんだ？
三雲君達についてなくて良かったのか？｣

貴｢あぁ、メガネ君達は大丈夫。
それよりこれ｣

ポケットに突っ込んでいた茶色の封筒を渡す。宛は忍田さんだ。

忍｢……!!これは？｣

貴｢さぁ？あたしにも解んない。
でも……宛が忍田さんなら何か重要なこと何じゃない？｣

｢だってお父さんからだもん｣とトントンと封筒ん叩いた

忍｢……分かった。後で見てみる。報告ありがとう｣

忍田さんはあたしの頭を撫でるとどこかへ行ってしまった。

忍田真史様へ

必ず読んでくれ

柊海人