Muscat Kiss12 ページ12
ワケが分からず……困惑する。
理解不能のまま、もう一度Aの様子を伺った。
赤らんだ目で俺をキッと睨み付けたと思ったら、胸のあたりにおでこを引っ付けている。
A「鈍感バカ野郎……」
二「はっ……?今なんて??」
A「ど、ん、か、ん、ば、か、や、ろ、う!! !」
二「な、な、な、なんだと……っ!!?」
A「ずっと、ずっと、ずぅーーーっと……昔も今もこれから先も二階堂のことしか好きじゃないんだから」
打って変わってしおらしい声で言った。
暴言の後だというのに、不覚にも可愛く思えてしまう。
んっ?
慌てて脳内ビジョンを巻き戻した。
いま………
二「好きって言った?」
A「言った。二階堂のこと好き好き、だーい好き……」
俺の腰に腕を巻き付けて、ぎゅうぎゅうと抱きついてきた。
……待てよ、待て待て。
でも、ガヤとキスしてたよな?
でもでも、Aは俺のことが好き??
もしや二股……?
フリーズしている俺の様子に気が付いたのか、Aが説明した。
A「藤ヶ谷さんが協力してくれて……さっきのキスはお芝居なの。だって、二階堂って鈍くて全然私の気持ちに気付いてくれないんだもん」
芝居……?藤ヶ谷さん……?
たいちゃんから藤ヶ谷さんに戻ってるし、何よりあのドラマじみたキスが芝居だと聞いて脱力。
気まずそうに斜め下を見ながら、口を尖らせている。
それがもう可愛くて、可愛くて……。
二「……んだよそれ……」
道の真ん中だけど、衝動を抑えることが出来ずに抱きしめた。
ほんのりと頬を赤く染めて、恥ずかしそうにしているAの顔を覗き込んだ。
そして、両手で頬を包み込むと、涙で潤む目元に口付けをする。
A「に、にかいどう……!!!」
動揺する姿に思わず吹き出してしまった。
二「騙すなんて……俺のモノになってもらうしかないな」
A「!!そ、それは……」
二「嫌なんて言わせねーからな」
ずいぶんとすれ違ってしまった俺たちの初めてのキス。
よくよく見ると、彼女は女の子の顔で目を閉じてスタンバイしている。
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MK(プロフ) - ニカ担2号さん» ニカ担2号さん!コメントありがとうございます!終わって暫く経つのですが、まだキュンとさせることが出来てるんですね〜♪ニカちゃんのお話はあまり自信がなかったので…今度書く時は本腰を入れてニカちゃんの魅力を引き出せるように頑張ります★ (2014年7月15日 13時) (レス) id: 9b361cc9a3 (このIDを非表示/違反報告)
MK(プロフ) - さえきさん» さえきさん〜!遅くなってすいません(^_^;)今気づきました!FORMとリンクしてます?!テーマソングなんて言ってもらえて嬉しいです♪そして何度も読んでくれて、またまた嬉しいです!!ありがとうございます(*vωv) (2014年7月15日 13時) (レス) id: 9b361cc9a3 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ担2号 - この作品を読んでいる間、ずっと キュン×2してました!最高デス。 (2014年7月13日 23時) (レス) id: 28e2fdd41d (このIDを非表示/違反報告)
さえき(プロフ) - FORMを聞きながら、みつさんのお話をよんでいました。まるでテーマソングのようでした。いいお話はいつ何度読んでもいいですね。 (2014年7月4日 14時) (レス) id: 068b3e3612 (このIDを非表示/違反報告)
MK(プロフ) - ムササビさん» ムササビさん!にかちゃんの話、誉めてもらえたの初めてです!実はにかちゃんのはあまり自信がなかったのでそう言ってもらえて安心してます!ありがとうございます!! (2013年11月8日 23時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MK | 作成日時:2013年10月24日 8時