Orange Kiss5 ページ5
想像してみる。
わっ君がパスタを茹でている所……
うん、悪くない。
想像の中のギャルソンエプロンもとっても良く似合っている。
そして、そのカッコいい姿をフリフリのエプロンにシフトチェンジしてみた。
A「んふふふっ……」
横「うわっ、思い出し笑い??」
A「いや、こっちのこと」
くだらなさすぎて言えない。
いまだにニヤニヤしている私を、彼は穏やかな表情をしながら覗き込む。
そして、意を決したように口を開いた。
横「なんで……チョキ出したの?」
不意打ちに聞かれて、思わず足が止まった。
とうしてか?
どうしてだろう……
自分でもよく分からない。
だけど、無意識にチョキを出していて……。
自分と同じチョキを出した私に、わっ君は一瞬驚いた顔をしていた。
横「俺……矛盾してんだ。タマとAのカップルがすごい好きで応援したいって思う。でもその反面、タマの隣で幸せそうにしてるAを見ていられない……こうして二人でいるだけで胸が張り裂けそうなんだよ」
ここから彼の表情は伺えない。
だけど、斜め前に立っている彼はひどく悲しそうに見えて、泣いているみたいだった。
この話を打ち明けるのに、どれだけ悩み苦しんだんだろう。
友達の彼を好きになって、一番近い距離で見守るのなんて、私だったら耐えられない。
だから、ちゃんと真剣に話さなきゃ……。
A「私……たぶん、わっ君の気持ち薄々気付いてたよ」
横「気付いてた……?」
A「なんとなく、だけど……自惚れかなって思ったりしてたから」
横「そっか………ひっそりなんて気持ち悪かったろ?」
クルリと私の方を見ると、そのまま道の端にある大きな石の上に腰掛けた。
わざと明るくしてるけど、やっぱり今にも泣きそうな顔をしてる。
そんな彼が愛しく思えて、思わず両腕で頭ごと包み込んだ。
A「気持ち悪くなんかないよ。ただ……」
横「ただ……?」
A「怖かったの……だんだん気持ちがわっ君に傾きそうで怖かった。二人の間で揺れるのなんて耐えられない」
彼は私の言葉に息をのんだ。
横「周りがどうとか、タマを傷付けるとか、俺に悪いとか……関係無しにしたAの気持ち、聞かせてよ」
私は……どうしたいの?
私の気持ちは………。
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MK(プロフ) - さえきさん» さえきさん!めちゃくちゃ嬉しいです!繰り返し読んで頂いてるなんて!!というか驚きです!!でもやっぱり気に入ってもらえて嬉しいので今後も良いものが書けるように邁進します!ちなみに私が好きなのもみっくんのです! (2013年11月8日 20時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)
さえき - よこおさんの話で、おおーってなって、がやさんの話で腰がぬけて、みっくんの話しで心を奪われてしまいました。何回も繰り返して読んでます。がっちゃんの話しをはらはらしながら読んでいます。どうぞご自愛なさって頑張ってください。 (2013年11月8日 18時) (レス) id: 068b3e3612 (このIDを非表示/違反報告)
MK(プロフ) - さえきさん» さえきさん!本当に本当に嬉しいお言葉ありがとうございます!!どのお話が良かったでしょうか??これからもさえきさんの様に言ってくれる人たちがいる限り頑張って書きます!! (2013年11月8日 13時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)
さえき - もうほんとに、すっごいきゅんきゅんしましたよ。びっくりしすぎて、初めて感想を書き込みました。これからもたくさん書いてくださいね。必ず読みます。 (2013年11月8日 12時) (レス) id: 068b3e3612 (このIDを非表示/違反報告)
MK(プロフ) - 唯さん» 唯さん!コメントありがとうございます!!ニヤニヤさせることが出来て嬉しいです!がやさんのキャラと違うので心配だった内容なので嬉しいです∩^ω^∩ (2013年11月7日 19時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MK | 作成日時:2013年10月19日 11時