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Peach Kiss19 ページ35

A「やめてよ……泣かせないで」




Aはぐっと堪えたような表情を見せて、それから静かに涙を流した。


頭を撫でてあげて、強く抱きしめる。




藤「本気だよ。誰にも渡さない……山下君にも」




A「もう過去のことだよ」




藤「あっちはそう思ってないかも……だって会いたいって言ってきたんだろ……」




A「……もしかして、ヤキモチ?」




今泣いてたと思ったのに、俺を覗き込む目がイタズラに輝いている。




藤「そんなんじゃねーよ」




A「ふふっ、ヤキモチだー!意外とカワイイとこあるんだね」




……なんかムカッ。


俺はSなんだ。


イジられるのには慣れてない。




藤「カワイイって?」




スイッチが入ると、Aをテーブルの上に押し倒した。




藤「どの口がカワイイなんて言ってんだよ」




A「え、あ、あの……」




フリーズしたAは、俺を真っ直ぐと見つめている。


間近で見たら、彼女の唇はぽってりとしていて美味しそうに艶めいている。




藤「……この口か」




そっと顔を近付けていくと、ゆっくり重なりあう唇。


口調と裏腹に高鳴る胸が、彼女のことを好きだと証明している。


そっと目を開けてみると、Aはぎゅっと瞼を閉じていた。


その姿がたまらなく愛しい。




藤「可愛いのはそっちだろ……」




触れるだけのキスから、俺の舌は彼女の間を割って入る。


最初は驚いた様子で身を固くしていたけど、徐々に力が抜けていくのが分かった。


俺の服を握りしめていたのが、自然と背中に回る手。


小さな舌を一方的に追いかけ回していたけれど、いつからか互いのものが絡み合ってひとつになっていた。


俺たちはとにかく夢中で……


周りのことなんて何も見えていない。

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MK(プロフ) - さえきさん» さえきさん!めちゃくちゃ嬉しいです!繰り返し読んで頂いてるなんて!!というか驚きです!!でもやっぱり気に入ってもらえて嬉しいので今後も良いものが書けるように邁進します!ちなみに私が好きなのもみっくんのです! (2013年11月8日 20時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)
さえき - よこおさんの話で、おおーってなって、がやさんの話で腰がぬけて、みっくんの話しで心を奪われてしまいました。何回も繰り返して読んでます。がっちゃんの話しをはらはらしながら読んでいます。どうぞご自愛なさって頑張ってください。 (2013年11月8日 18時) (レス) id: 068b3e3612 (このIDを非表示/違反報告)
MK(プロフ) - さえきさん» さえきさん!本当に本当に嬉しいお言葉ありがとうございます!!どのお話が良かったでしょうか??これからもさえきさんの様に言ってくれる人たちがいる限り頑張って書きます!! (2013年11月8日 13時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)
さえき - もうほんとに、すっごいきゅんきゅんしましたよ。びっくりしすぎて、初めて感想を書き込みました。これからもたくさん書いてくださいね。必ず読みます。 (2013年11月8日 12時) (レス) id: 068b3e3612 (このIDを非表示/違反報告)
MK(プロフ) - 唯さん» 唯さん!コメントありがとうございます!!ニヤニヤさせることが出来て嬉しいです!がやさんのキャラと違うので心配だった内容なので嬉しいです∩^ω^∩ (2013年11月7日 19時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MK | 作成日時:2013年10月19日 11時

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