第3話 ページ4
「ちょっと降谷！降谷ってば！」
「なんだ？」
「どういうこと、私が突然局長室だなんて！」
「俺も詳しくは知らないんだが……数ヶ月前に、月が破壊された事件は知っているな？」
「ああ、あの超生物の話ね」
数ヶ月前、突如地球の軌道上にある月が破壊された。
永遠に三日月になってしまった月。
世界中が大騒ぎだ。
それはそれは大ニュースで、報道各社も連日そのニュースばかりを報道し続けた。
原因は不明、というのが一般人に伝えられた情報だが、私たちには伝わっていた。
________椚ヶ丘中学校、3年E組担任の超生物。
その超生物こそ、今回の月破壊事件の犯人だと。
知っているのは各国首脳と防衛省、そして私たち、ゼロ。
なんでも、その超生物は今、中学校の教師として働いているらしい。
「……で、その超生物と今回の仕事、どんな関係が？」
「あー……お前、狙撃と体術、ナイフ、できるよな？あと、教師免許」
「ええ、できるわ。免許も持ってるけど……まさか」
嫌な予感がして、一筋の汗が背中を伝う。
「そのまさかだと思うぞ」
そう言って降谷は、局長室の扉を開けた。
中にいたのは、警察庁警備局、警備局長。
「局長、杠葉を連れてきました」
「ご苦労、降谷くん」
重々しい雰囲気に、ごくりと息を呑む。
「さて、杠葉くん」
「はい」
「予想はついているかもしれないが……君には、椚ヶ丘中学校、3年E組に行き、例の超生物の暗殺をしてもらいたい」
「……その仕事が、なぜ私に？」
無粋だとはわかっていても、どうしても聞きたくて1つだけ質問をした。
局長は軽く微笑む。
「条件に合うのが君しかいなくてな。教員免許を持つ捜査官など、めったにいるものじゃない。その上、優秀でナイフや狙撃もできる人材となるとな」
「はあ……ありがとうございます」
一応褒められているようなので、軽く頭を下げる。
「まあ、そういうわけなんだが、引き受けてくれるか？」
不安になって、隣に立つ降谷の顔色を伺う。
彼は私の視線に気づいて、少し寂しそうに頷いた。
「____わかりました。その仕事、私にお任せ下さい」
しっかりと局長を見つめ、そう言い切った。
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恋(レン) - めちゃおも！ガンバって!сражатесь! (2018年6月30日 23時) (
レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
れいんぼぉー(プロフ) - 朝霧さん» ありがとうございます！ほぼ私が読みたいがために書き始めたようなものなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年1月6日 8時) (レス) id: 6eca2fb2bd (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - めっちゃ面白いです！！どっちの話も好きなので、こういった小説が読めて凄く嬉しいです！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2018年1月6日 0時) (レス) id: 245aacf69a (このIDを非表示/違反報告)
れいんぼぉー(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます！更新、ゆっくりかもしれませんが頑張っていくので、応援よろしくお願いします！ (2017年12月24日 11時) (レス) id: 6eca2fb2bd (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2017年12月23日 19時) (レス) id: a78c622004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいんぼぉー | 作成日時：2017年12月23日 14時
