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そうして迎えた、一泊二日の忘年会旅行。
バスに乗って、観光地を巡りながら忘年会先のホテルに行くんだけど…。
後ろの方の席に座ってたら玉森くんが当然のように隣に座ってくる。
「…だめだって、隣に座ったら。」
小声でそう窘めたら、
「何で？別にいいじゃん。
たまたまAの隣が空いてただけなんだから。」
とか言いながら、もう寝る体勢に入っちゃってる。
「ブランケット持って来てたんだ？
俺にも貸して。」
って、私の使ってたブランケットを自分の方へ持って行こうとするから、
「ただの同僚が、ブランケット共有したりしないよ？」
そう言ったら、不服そうにようやく手を離してくれたけど、
代わりにブランケットの中に手を入れてきて、外から見えないように指を絡めてくる。
「…これならいいんじゃない？」
って、満足げな顔をして。
でも、バスが発車する直前に、私達の前に栞ちゃんが立ちはだかった。
「玉森先輩、幹事は一番前の席ですよ。」
って、玉森くんの服の袖を引っ張るから。
いつもは会社では天使のような外面で過ごしてるのに、この時だけは、思いっきり嫌そうな顔をして、
「えー！？初耳なんだけど。」
とか言ってたけど、そのまま栞ちゃんに一番前の座席に連行されてしまった。
急にぽっかり空いた隣の席。
でもその席にいきなり、新人の阿部くんが座ってきた。
座ってから、
「…あ、ここ、空いてますか？」
なんて聞いてくるから可笑しくなって、つい笑ってしまう。
なんか、天然なんだよね、この子。
「A先輩って、玉森先輩と仲いいんですね。」
いきなりそんなことを聞かれて、返答に困る。
「…そうかな？」
「だって、さっきも玉森先輩、迷いもせずにA先輩の隣の席に座ったから。」
…ほら、そういうところが、玉森くんの悪いとこだよ。
背中合わせの席なのに、やたらと椅子を移動させてきて、私のとこに来ちゃうし。
何気にボディタッチしてくるし。
いつもヒヤヒヤしてるんだって。
だってうちの会社では、社内恋愛がバレたら、どちらかが違う部署に異動するっていうのが、暗黙のルールになってるみたいだから。
「まあ…、同期だしね。」
だから、そんな阿部くんの質問も、サラリと躱してみる。
「でも俺からしてみたら、玉森先輩とA先輩って、
同期っていうより、兄弟みたいに見えるかも。」
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あおこ(プロフ) - ああああああ永遠に続きを読み続けたい、、(yellow)ほど好きです。 (2020年4月19日 10時) (
レス) id: 8d319b548e (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ちびさん» ありがとうございます(*'ω'*)何度も何度もなんて、ありがたい！！こちらこそ、読んでいただいてありがとうございました。すべての完結までに時間がかかりましたが、私も書いていて楽しかったです♪ (2018年3月8日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます。返信と更新がすっかり遅くなってしまいまして！申し訳ないです(/ω＼)とうとう終わってしまいましたが、mmiiooさんの満足していただける話になっていたらうれしいです(*'ω'*) (2018年3月8日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - どの回も大好きで、何度も何度も読み返してます。まだまだ、リピーターします。素敵な作品、ありがとうございました。 (2018年3月7日 22時) (レス) id: de8692953b (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - お祖母ちゃんびっくらこいたよね。気まずい！わったーは信用されてたんだろうから、さてどうする？ (2018年1月28日 13時) (レス) id: 59f57126ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2016年6月27日 23時
