雨音が響いていますね 【坂田銀時】

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2年間積み上げてきたものは､いとも簡単に

崩れてしまった














こんな別れ方､誰が想像していただろうか｡














でも､これは何かの間違いだ








きっと､すぐに間違いに気が付いて会いに来てくれる

だろう






















あんな目じゃなくて､時々見せてくれたあの優しい目

で､私の好きな目で､会いに来てくれると信じている






























だから､二度と来るななんて言われても






















軽蔑された目で見られても
























誤解が解けるまで､貴方に会いに行く










































翌日､ベッドの上で目が覚めてカレンダーを見ると

仕事の文字










重い体を動かし洗面所へ行く









顔を洗って完全に脳が起きてきた頃､昨日の事を

思い出した

























あぁ､振られたんだっけ












しかも､身に覚えのない浮気で｡

































いや､もしかしたら夢だったのかもしれない


























そう思い､身支度を始めた





































団子屋｢さくら屋｣





私の職場である









裏口から入り､厨房へ行く












｢おはようございます｣


｢あらAちゃん､おはよう｣








店主の小百合さんが声を掛けてくれる







小百合さんは30代後半の元気な女性で､今はまだ

見当たらないが旦那さんとこの団子屋を経営している














私がここへ引っ越してきて､初めて来たお店が

ここだった
















自営業と飲食店と言うのもあり､衛生面や色んな面に

気を付けなきゃいけない大変な仕事をこの夫婦は

いつも楽しそうに働いていて





そんな2人の元で働きたいと思ったのがきっかけだ

















元々親戚が団子屋をやっていて､初歩的な団子作りを

習っていた私はこのお店で働くことが出来た














小｢さ､始めましょう！｣














前掛けをつけ､帽子を軽く被って暖簾を付けに行く











店内に戻るとあくびをしながら食器を洗っている男性

と目が合った





｢おはようAちゃん｣







この人は小百合さんの旦那さんの健さん

















｢おはようございます､今日も眠そうですね｣









この人いつも眠そう

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