【赤羽業】転校生の時間・3時間目【暗殺教室】

期末の時間�� ページ35

「桜井さんの数学の授業遅れは問題なく解消できたことですし、定着を確認するためにもまずは復習を徹底しましょう。」

「はーい！」


先生がそう言いながら手渡したプリントに向き合い(個人専用らしい。マッハ20とはいえ仕事が多すぎでは…！)せっせと問題を解く。
復習といってもかなり歯応えがある問題だ。テストのレベルに合わせているのだろうか。

紙面と睨めっこしているうちにいつの間にか時間になったようで、朝のHRが始まった。



「皆さん、1学期のうちに基礎がガッチリとできてきました。この分なら期末の成績はジャンプアップが期待できます。」


けれど先生に分身を止める様子はない。それどころかさっきより増えている。1人の生徒につき2人の殺せんせーがついている。
少し休めばいいのに…と苦笑いしつつ話を聞く。


「殺せんせー。また今回も50位以内を目標にするの？」


渚が殺せんせーにそう尋ねた。"も"ということは、中間の目標はそれだったということだ。特進クラスレベルじゃないか。

しかし先生はその質問に首を振った。中間は総合点ばかり気にしていたが、今回は皆それぞれに合った目標を立てる、と。


「ということで、この暗殺教室にピッタリな目標を設定しました！

…だ、大丈夫ですよ！寺坂君にもチャンスがある目標ですから！」


誰も何も言っていないというのにわざわざ寺坂にフォローを入れる殺せんせー。しかも3人の分身を使って。
彼相手ではむしろ苛立たせてしまったようで、寺坂の顔青筋が立っている。


「さて。以前シロさんが言った通り、先生は触手を失うと動きが落ちます。」


いったいどこから取り出したのか、BB弾が入った銃で自身の触手をぶち抜きながら先生はそう話す。

桜井は言葉を失って凝視した。話には聞いていたが…その場にしばらく残るのが生々しい



「色々と試した結果、触手一本につき先生が失う運動能力はざっと20%！

そこで本題です。
今回は総合点のみの評価ではなく、皆さんの最も得意な教科も評価に入れます。
教科毎に学年一位を取った者には…答案の返却時に触手を一本破壊する権利を与えましょう。」



殺せんせーのその発言に、桜井含めこの場の空気が変わる。

5教科と総合、それぞれ一位を取れば6本の触手を。
同率一位がいれば…もっと多くの触手が破壊できる。


突然訪れた、先生を殺すこの上ないチャンス。


「これが暗殺教室の期末テストです。
賞金100億に近づけるかどうかは…みなさんの成績次第ですよ。」

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