評価の時間 ページ29
「さあ、始めるぞ。どこからでも来い!」
「はい!行くよ、Aさん!」
「う、うん!」
6限が終わった放課後。メグと2人で対先生用のナイフを持ち、烏間先生と向き合っている。
何故こんな状況になっているのかというと。彼女が言った付き合ってほしいこと、はこれだったのだ。
帰りのHRが終わってメグのもとに行くと、もう一度体操服に着替えてほしいと頼まれた。
着替え中、それで何をするの?と聞くとようやく明らかにしてくれた。
「
烏間先生の都合がつかなかったらAさんと私、1対1でやるつもりだったけどね。」
「え?でも、何の作戦もない…」
訓練のこと自体、桜井はいま知った。コンビでのプレーも一度もしたことがない。ソロなら体育の時間に何回かやったけれど、烏間先生に掠らせることすら一度もできなかった。
この状態でやっても、自分じゃ何の役にも立てないだろう。
「だからこそ、だよ。
「…うん。でも、私で大丈夫なの?。」
もちろん、烏間先生は自分達と身体レベルが違う人だということは分かっている。4月から今まで3ヶ月半ほどの間、ナイフを掠らせることが一度でもできた人は少ないと聞いている。
おそるおそるそう尋ねると、メグはきょとんとした顔を見せたあとに微笑みをこぼした。
「何言ってるの。そうじゃないならAさんに頼んでないよ。」
学校内で自主的な訓練はあまりしたくなかったが、誘われたことなら…。そもそも一度やると言ったことだし、二の足を踏み続けても感じが悪い。
桜井も口元を綻ばせ、答えた。
「…分かった!がんばるよ!」
そんなこんなで、烏間先生を相手にナイフを扱った訓練をしている。が、どの攻撃も通用していない。
相手の動きを予測するのは苦手ではない。けれど、先読みしてそこに攻撃を加えても躱されるのだ。
まるで"予測している内容"を烏間先生に見通されているようだ。
そんな中、メグから声が飛んできた。
「Aさん!」
「は、はい!」
「烏間先生の動きはよく見えてる!でも今は先生だけじゃないよ!
私の動きもちゃんと見て!!」
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nakataniayaka20(プロフ) - 成瀬ひかりさん» ご無理をなさらない程度で頑張ってください!応援しています! (2021年9月22日 22時) (レス) @page35 id: 7836429623 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬ひかり(プロフ) - nakataniayaka20さん» 本当に細かいところまで読んでくださって嬉しいです…😊早速絵文字使ってみました(笑)まだヒントは増える予定ですᕦ(ò_óˇ)ᕤドリョクシマス。拙い小説ですが、ぜひ最後までお付き合いください(o^^o) (2021年9月21日 17時) (レス) id: 30f2c81941 (このIDを非表示/違反報告)
nakataniayaka20(プロフ) - 成瀬ひかりさん» E組に落とされた理由も何で言えないかっていうと、そのことを話すには絶対に浅野くんのことを話さないといけなくなる…そしてE組に来た理由は浅野くんと同じA組が嫌だからそして、お父さんの教育体制を潰すためそして浅野くんは夢主が椚ヶ丘中学に来たことを知らない… (2021年9月21日 0時) (レス) id: 7836429623 (このIDを非表示/違反報告)
nakataniayaka20(プロフ) - 成瀬ひかりさん» 転校することに対して、憂鬱1割っていってるし…これは、この教室…もしくは、この学校に出来れば来たくなかったってことだから…浅野くんの血縁者であれば、そう言ってるのも無理ないし…偽名使ってるのも無理ない…私はそう考えました!合ってるか分からないですけど (2021年9月21日 0時) (レス) id: 7836429623 (このIDを非表示/違反報告)
nakataniayaka20(プロフ) - 成瀬ひかりさん» 淡いオレンジ色の髪…いい物を食べさせてもらっていた…同じ家に産まれたくなかった…この子もしかして…浅野学秀の双子の妹!?…いや、憶測だけどね…ホントかどうかも分かんないし…けど、それっぽいかなっていうのはあると思う… (2021年9月21日 0時) (レス) id: 7836429623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:成瀬ひかり | 作成日時:2021年9月12日 18時