【赤羽業】転校生の時間・3時間目【暗殺教室】

転校生の時間・3時間目�� ページ2

「おはようございます！
事前にお知らせしていた通り、今日からこのクラスに暗殺仲間がやってきます。
いいですかみなさん！！物珍しいからといって対応に困るような質問をしてはいけませんよ！環境が急に変わるうえにこの学校のこともよく知らない子ですから、慣れるまではサポートやアドバイスをしてあげてください！だからといって甘やかしすぎるのも良くな…」

「なげえよ！！」

「早く紹介してよー！っていうか待たせないであげてー！」


先生への文句とともにBB弾やナイフが飛び交う教室。側から見れば異常だが、これが"暗殺教室"だ。

殺せんせーは相変わらずのスピードでこれらを避ける。もちろん渚たちは、今までの経験上数に物を言わせるだけでは殺せないことは分かっている。
それでも、先生への不平不満とともに対先生用の刃を投げるのは日常茶飯事になりつつある。


「ねえ、渚。」

「ん？」

「私、転校生が来るって聞いて勝手に暗殺者だと思ってたんだけど…もしかして今回はそうじゃないのかな。」

茅野の言わんとすることは渚にも理解できた。
律とイトナの時には無かった、教師としては当然の前置き。
そして、"急に環境が変わる"という言葉。暗殺者として育てられたわけではないのだろう。
少し前までの自分たちと同じで、そんな世界に縁もなく普通に学校に通っていた子だと考える方が自然だ。

と、その時、急に扉が開いた。クラス一同はそちらに注目する。扉から顔を覗かせたのは、淡いオレンジ色の髪の女の子だった。


「せんせー！まだですか？そろそろ待ちきれないです！！」

「にゅわっ！ちょ、ちょっと待ってください！
ほらみなさん、急いでBB弾掃除して！！」

「あーいいですいいです！入りますねー！」

「あああー！」


彼女は足元にあるBB弾を拾いながら教壇近くへと歩いてきた。立ち止まって渚たち生徒が座っている側に一礼すると、殺せんせーにBB弾を渡そうとした。が、触れば触手が破壊されるため、当然殺せんせーは受け取ろうとしない。
彼女は首を傾げてしばしBB弾を見つめた。

「あっそうだった、先生BB弾(コレ)触れないんでしたね！うーん、私にマッハ20以上のスピードで物を投げれる力があったらなあ。ん？でもこれだけ至近距離なら初速より速ければいいから…あれ、せんせーの初速って…」

「まあまあ今はいいでしょう。ほら、みなさんに自己紹介してください！」


殺せんせーのその言葉を受けて、彼女はニコリと微笑んだ。

転校生の時間・3時間目��→←転校生の時間・3時間目��

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す