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照やゆり組にも連絡を入れて、今後について相談した。すると、照から予想のしない返答が。



「社長やる?」


「……俺に務まると?」


「俺だって不安だけどさ、それでならうちで雇えそうなんだよ。」



なんでも照の家の会社に子会社を作りたいけど、そこの社長が見つからずに困っていたそうで。…昼間の世界なんて高校出て以来なのにいきなり社長とか。流石に無理があるように思えるけど…。



「ふっか、カリスマ性はあるし、人と話すのも上手い。向いてるとは思うんだよ。それに、親会社から人事異動もしたいって言ってたから、俺や上村さんが動くことも出来るし…。」



彼女と一緒に働くことが出来るらしい。
仕事をしている彼女の姿を見たことがないから気になるし、彼女が一緒に働いてくれるなら頑張れる気がする。



「Aちゃん、社長秘書として雇おう。」


「って思って調べたけど、彼女秘書検定持ってないんだよ…。もし取得に意欲があるならその辺の費用は会社負担でいいから、聞いてみようとは思ってる。」


「秘書やるって秘書検定必要なのね。」



会社の内部事情とか、知らないことだらけだ。
言い出しっぺの阿部ちゃんと一緒に後日照の家を訪ねて、本格的に企業に向けての説明会があって。分からない言葉は阿部ちゃんが嚙み砕いて説明してくれたから、かなり理解できたと思う。



「学生時代より真面目に勉強してる気がするわ…。」


「お前、学生時代は学業より女だったからな。
上村さんには絶対に言えないな。」


「やめて、絶対冷たい目で見られるから。」



彼女と一緒に働けるのなら、と思って気合が入っているのは恐らく照にも阿部ちゃんにもバレているんだろうけど…。





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作者名:しぅ | 作成日時:2021年5月10日 21時

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