【マフィア松】死なば諸共 2 【カラ松】

51話 ページ3

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｢なぜ顔を逸らす、なにか気になることでもあるのか？｣

｢無いです、けど。｣

｢無いならこっちを向け、状態が良くなったかわからないだろう？薬を盛られていたんだから。｣

｢……は？く、すり？｣



恥ずかしい気持ちを押し殺しなぜか薬を盛られていたと言い始めるカラ松さんの方に顔を向ける。

しかし先程とまったく変わらない距離感に頬は赤くなるばかり。



こんなんじゃ絶対バレてるし変に思われるじゃん…。





｢薬と言ってもあれだ、…あー、そ、の、気持ちよくなる薬…って言ったら分かるだろうか。軽量だが一応、な。｣

｢……え、あ、あの！わ、私何かしでかしたりしてませんか…？｣

｢……俺は何もしてないしAは何もしていない。｣





顔を赤くさせながら説明するカラ松さんに私の頭はオーバーヒート。つまり男女二人同じ部屋にいたとして疑う余地はある。

しどろもどろになりながらも何も無かったと繰り返し話すカラ松さんに笑みがぽろり。



｢見た目によらず純粋なんですね。｣
と言ったらちょっとだけ眉を下げられた。




｢あの、ありがとうございました私もうフラフラしてませんし一人で帰れますので…。｣



こんな空間にいたら私が色々と危ない。
そう思い早く抜け出そうとそのままその場から離れようとしたが不意に手を取られカラ松さんの胸の中へと収まる。


上を見上げれば少し悲しそうな瞳のカラ松さんと目が合った。





｢……俺が、もし行くなと告げれば…レディはここに残っていてくれるか…？｣





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