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61話 ページ13

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大嫌いな仕事服、ボスからの呼び出しを受けて仕方なくネクタイを締める。


どうせ、ゆずを逆手に取って何かさせる魂胆なんだろう。





「……遅くなりました。何用で?」

「…最近、仕事に対する意識の低さを感じてな。悪いが大切な妹を少しの間幽閉させることにした。」

「……兄と同じように殺すんですか、あの子は何も知らない罪のない人間です。」

「俺はマフィアの人間だ、目的のためならどんな手段も選ばない。
なに、お前が働いてくれればいい話。次の任務をしくじったら…どうなるか分かってるよな?」




その言葉にほんの少しだけ口ごもる。
だって、あの子は私の大切な家族、守るよりほかならない。


もし、言うことを聞かなければあの時のように存在しているはずだった家族が一人消えてしまうから。





「わかったようなら何より、次の任務はそうだな…このマフィアを潰してもらおうか。…もちろん、お前一人で。」

「分かりました。このマフィアを潰したらひとつお願い事を頼んでもいいですか?」

「いいだろう。何だ、今言ってみろ。」

「………ゆずを解放してください。このマフィアに残るには足でまといです。」

「賭けに出るか?…ふ、潰してこれたらいいがな。もしやりきれなかったら…殺すことにしよう。」




高笑いをするその姿にでさえ殺意が湧く。
けれども、拳をぎゅうと握り締めればそのまま前を向いて歩き出した。



かのマフィアは昔私もお世話になっていたことのあるマフィア。

松野ファミリーとの繋がりも強い。





大丈夫、私なら、やれる。





小さく息を吐き出して、前を向いた。





その瞳に生気は篭っていない。






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新門アカツキ(プロフ) - かっこよ...っ!もうムリ...辛い...。あんなカッコイイオーナー書ける(描ける)様になりたいよー(泣) (2018年6月13日 20時) (レス) id: d9194b6661 (このIDを非表示/違反報告)
大天使 - んんんんんんめっちゃ続き期待…!!!こんな面白い展開初めて…毎日確認しにここに来ますね(笑)更新楽しみにしてます!頑張ってください…!!! (2018年4月7日 23時) (レス) id: 1297ac7e3b (このIDを非表示/違反報告)
あるてぃめっつ(プロフ) - いいとこでお話が……!夢主ちゃんは散るには勿体ないのでカラ松さん早く助けて…!!更新楽しみにしてます!評価……評価が足りない…… (2018年4月1日 10時) (レス) id: 3614360162 (このIDを非表示/違反報告)
ゐち(プロフ) - 来夢*゚さん» 元シバ、ゐちです!フレ、フレ、ラムちゃーん!頑張れ頑張れおーーっ! (2018年4月1日 2時) (レス) id: 1c78cabc1b (このIDを非表示/違反報告)
来夢*゚(プロフ) - シバさん» シバさん毎度毎度コメントすっごく嬉しいですっ、ありがとうございますー!面白いだなんてそんなそんな…!笑 応援頂けたので全力で頑張りマッスル! (2018年3月31日 21時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来夢*゚ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/  
作成日時:2018年1月23日 17時

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