松祭り ページ30
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逃げ出した私が真っ先に向かったのは取り敢えず憩いの図書館。
ステージ広いし結構端の方にあるからしばらくは来れないべ。
うんうん、大丈夫だよ私。
心配しなくても私は強い。
きっと逃げれるさ。
そんな謎の余裕を持ちながら息を潜め怪物を待つ。
全く、テスト前になんという余興を…！
先生なら逆に勉強しろとかうるさくすべきでしょ！？なぜ！？Why not！？
そんなこんなでもう既に近づきつつある足音を私は全力でスルーしたいと思います。
現実逃避は良くないって？
知ってるけどさ、そうしないと私のメンタルがブレイクしそうで。
｢あんれ〜！この部屋からAの匂いしたんだけどなぁ〜。｣
そうだ、悪魔十四松先生。
こいつの鼻犬くらい効くんだった。
あれ、勝ち目ないんじゃないこれ？？
｢ほんとか？マイリル。ちゃんと頼むぞ。｣
｢うん！この部屋からバッチリ！｣
あー、やだやだ、無駄にスペック高そうな二人組じゃないですかー。
私そういう人たち受け付けてないので〜。
でもこの部屋に私の匂いがするってわかってるだけで私の場所までは特定できてない…！
よし、行ける。勝てる。
鋼のメンタルA駆け抜けます！！
そんなことを思いながらも飛び出す方向は図書館の扉。向こう側に言った瞬間が絶好のチャンス！
そろり、そろりと抜き足差し足忍び足。
ドアに手をかけた瞬間。
私の手の上にゴツゴツとした手が重なった。
｢なぁんて、な？｣
｢あははー！Aめーっけ！｣
見上げればそこには妖艶に笑うカラ松先生とニコニコ満開笑顔な十四松先生。
あー、やだやだ。
この松の巣窟どうにかしてください切実に。
掴まれた手をがりっと噛み、離れた瞬間に思い切り扉を開ける。
大丈夫、私ならやれる！！
ほんと、根拠のない自信ほど嫌なものは無いよね。知ってるけどこれに縋るより無いんだよ。
そのまま走り出すと後ろから追いかけてくる二人の姿。
ひえ、結構前にこんなやり取りした気がするのは私だけかな…？
｢こっち来ないでスペック高い松！！｣
｢大人しくしてれば悪いようにはしないぞ？｣
｢だーかーらー！早く捕まってよ…ね！｣
後から伸ばされた手に声を上げ、思わずべしんと音を立てながら叩き落とす。
まだまだ鬼ごっこは終わらない。
そろそろ家に帰りたいよ…マミー。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
金ちゃん - 更新楽しみにしてます！めっちゃ面白いので、すごく好きです！更新よろしくお願いします！頑張ってください！！ (2018年7月25日 0時) (
レス) id: b6e54c02d4 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます！ (2018年6月22日 23時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 今後の展開が気になりますww更新無理のない程度に頑張ってください♪ (2018年5月28日 8時) (レス) id: b9f81f387d (このIDを非表示/違反報告)
hinamochi1102(プロフ) - チョロ松がヤバすぎて鼻からケチャップが出てきてしまったあ！！！！ (2018年3月23日 11時) (レス) id: 1b823135bc (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - みきっち*さん» わー！こっちの方までコメントありがとうございます！！十四松のヤンデレって少し珍しいですよね…書いてて頬が緩みっぱなしでした笑 (2018年1月18日 20時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来夢*ﾟ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時：2017年8月27日 9時
