ヤンデレクラッシャー少女 【おそ松さん】

一致団結は時に無慈悲 ページ29

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｢お、弟達って…ど、どゆこと…？｣



私の言葉に待ってましたと言わんばかりな笑みを浮かべてぐるんっと勢いよくこっちを向くおそ松先生。


え、何その顔。
余計に色々な考察働くからやめて。




｢もちろん、俺の愛する弟達が各自準備を始めてくれてんの！今日カラ松と十四松、それにトド松に会っただろー？それもチョロ松と一松が準備を終えるまで学校に留まらせる罠！んで、荷物が置いてあるここに来るだろうって踏んで準備が終わったあとに俺がここに来たってわけ。｣


｢なんと念入りな準備。刑務所にぶち込まれればいいのに。｣


｢ぶち込まれる前にお前回収して閉じ込めるからむーり！｣


｢ハートつけそうな勢いで言うのやめてくれますかね？｣


｢お前も約束は約束よー？……ま さ か ！俺との約束を破ってここから出たら逃げ出そうとか思ってたんじゃない？｣



う"ッ、図星すぎてなんも言えない…！
この人の行動力と馬鹿に出来ない頭の回転力の速さにはたまにド肝抜かれるもんな。

その要領、切実に違うところで貢献してほしい。




｢ま、そーゆーことだから！逃げようとしたって今日は生徒も帰してるしほぼ俺らの貸切状態！

まぁ、お前が鬼ごっこしたいっていうんだったら別にやってやっても構わねぇけどさ？｣





……言ったね？今、禁断のワードを言っちゃったね？おそ松先生は知らないんだろうな…




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この世に少しでも救いがある場合、人間はいつだって助かるために無茶をするってことに。







｢じゃあさ、やろうよ。鬼ごっこ。｣


｢へ？｣


｢鬼ごっこ、やろ。もしそれで私が捕まったとしたら別に何してもらっても構わないから。｣




おそ松先生のしまった、という顔に企んだような笑みを見せる私。

男に二言はないよね？と威圧的な笑みを浮かべると仕方なくおそ松先生は電話をかけ始め、私はその隙に脇から外へと飛び出した。




｢んじゃ、鬼ごっこスタートってことで！！私が校外に出れたら私の勝ちね！｣





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