偽善者"4" ページ23
"私もきりやんくんが好き"
そう言いかけてぎゅっと唇を噛んだ。
もしかしたら、やっぱり違う。なんて言われて、あっさり捨てられてしまうかもしれない。
誰かに見捨てられるのは怖い。また昔みたいになったら嫌だ。
それならいっそ誰も信じない方がいい。
なんて考えをめぐらせていると、ほっぺがむにっと掴まれた。
き「もーーー！どうせいつか嫌われるとか思ってるんでしょ！？」
「俺は"絶対"Aのこと嫌いになんてならない。」
うっ、心が見透かされてる、、。
貴「で、でも絶対なんて言葉この世にはないじゃん。」
なんて悪態をつくも、「ないなら俺たちで作ればいいじゃん。」と、即答された。
さっきから鳴り止まない胸の鼓動が、なにを表しているのかなんてとっくに分かりきっている。
残念なことに、どんな言い訳を考えても、どんな悪態をつこうとしても、この気持ちに背くことは出来ないらしい。
長い長い沈黙を破って
"きりやんくんが好き"
今度はちゃんと、口に出してそう言った。
き「やっと俺のものだ」
「俺もAが好き。」
なんて、少し照れたような顔をしてきりやんくんは笑う。
太陽のように明るく、暖かい笑顔を浮かべながら、私のほっぺをつんっとつついてくる。
きっと、きりやんくんなりの照れ隠しなんだと思う。
そんな彼の行動に連れられるように、私まで照れくさくなってしまう。
"ありがとう"
そう言って、赤く染まったきりやんくんのほっぺをつつき返した。
HappyEND！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「WT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らいむ(プロフ) - 青いGさん» ありがとうございます！！今から修正して隙間入れてみようと思います！また、読みにくいところなどがあれば教えていただけると幸いです。応援ありがとうございます！！ (2021年7月27日 20時) (
レス) id: 68961c2bc9 (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - お話の作り方めっちゃ好きです.....やんさんいいっすよね........(((())))あと、もうちょっと、言葉の間に隙間入れたら読みやすくなると思います！！！応援してます！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: c6a18ee833 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らいむ | 作成日時：2021年7月26日 23時
