偽善者"2" ページ21
き「Aはさー、いつも皆のために頑張ってて偉いね。」
「俺、Aのそういうとこ好きだなぁ 」
2人しかいない静かな教室できりやんくんがそう呟く。
きっと彼は、いつも皆を褒める時と同じような感覚で、何気なくそう言ったのだろう。
好きって言う言葉だって、きっと他の皆にも言ってる。
そんなこと分かっているのに、、
分かっているはずなのに胸が痛いのはなんでだろう。
貴「別に、みんなの為じゃない。」
き「え、それってどういうこと？」
貴「もしかして聞こえてた、、？」
き「うん、俺地獄耳なんだよね。」
「で、さっきのどういうこと？」
聞こえるか聞こえないかわからない声量で呟いたはずなのに、地獄耳なんて聞いてないって。
きりやんくんは、じっと私の方を向いたまま何も話そうとしない。
私の言葉を待ってるんだろう。
んーー、ちゃんと言うしかないか。
貴「実は、先生の手伝いをしたり、積極的に配布物を配ったりするのもさ、全部自分の為なんだよね。」
「人に感謝されるようなことをしてる自分がすごく気持ちよくって、ほ皆から"いい人"って思われたいから雑用とかも自分から頼まれて、」
「ただ、皆に嫌われたくないから、自分を偽って優しいフリして過ごしてる。それだけ。」
"Aは優しいね！"
なんて言いながら、満点の笑顔で笑いかけてくる彼の姿が目に浮かんでくる。
チクチクと胸が痛い。
私は、ずっときりやんくんに憧れてた。
太陽にように明るい性格で、人柄もよくて、人望も厚い。
そんなきりやんくんは、私にはずっと遠い存在で、ただただ羨ましかった。
こんなこと知ったら引かれちゃうかな。
今までみんなそうだったから。
多分今回もそうなんだろう。
今まで、"優しいね"なんて言ってくれていた友達も、私がほんとのことを話すと、手のひらを返すように私から離れていった。
きりやんくんだけには嫌われたくなかったんだけどなぁ。
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らいむ(プロフ) - 青いGさん» ありがとうございます！！今から修正して隙間入れてみようと思います！また、読みにくいところなどがあれば教えていただけると幸いです。応援ありがとうございます！！ (2021年7月27日 20時) (
レス) id: 68961c2bc9 (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - お話の作り方めっちゃ好きです.....やんさんいいっすよね........(((())))あと、もうちょっと、言葉の間に隙間入れたら読みやすくなると思います！！！応援してます！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: c6a18ee833 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいむ | 作成日時：2021年7月26日 23時
