第75話 ページ26
「悪いけど、今日は飲もうと思って誘ったんじゃないんだ」
「は」
ここまで用意したのに？という視線を送るとフィガロは
そうだよ、と返すように俺に微笑んだ。
「じゃあ、髪留め返す」
そういって髪留めを外すと、髪の毛が降りる。
「いいよ、それ、あげるから」
「‥は？」
なにがしたいんだ。
これを、返しに来いといったじゃないか。
フィガロは、俺の髪を一房掴み、毛先をいじる。
「＜＜ポッシデオ＞＞」
フィガロが呪文を唱える。
「‥何をしてる」
「魔法を上書きしたんだよ。
さっきの、ミスラの魔法だろう？」
その問いに俺は頷く。
「Aがずっとミスラの気配をまとわせてるから、
気になっちゃって」
「はあ」
毛先をいじっていた手が、どんどん髪に沿って上にあがっていき、首元に触れる。
ピクリ、と体が反応した。
「ねえ。
もっと俺に上書きさせてよ」
そういってフィガロが座っている俺に覆いかぶさるようにして
額にキスをして、次は頬に、そして口にした。
は、とフィガロの吐いた息がかかる。
いつも落ち着いているフィガロの瞳が、炎のように熱く、揺らいでいる。
それをみているのが、嫌いではなかった。
「服、脱いで」
そういわれて、シャツのボタンに手をかける。
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乱数 - およ？79がないですよぉ…。 (2020年12月16日 2時) (
レス) id: caaaa82ffc (このIDを非表示/違反報告)
乱数 - あれ？賢者もしや夢主にこi((……フィガロさん許さないかとぉ★(恋したら多分消されちゃうよ？) フィガロさん落ちですよね……？ (2020年12月15日 6時) (レス) id: caaaa82ffc (このIDを非表示/違反報告)
乱数 - ﾋﾟｮｷﾞｬｯ()好きです(真顔) (2020年12月15日 6時) (レス) id: caaaa82ffc (このIDを非表示/違反報告)
香(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます‥！結構長い作品なのにそういっていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします (2020年12月3日 13時) (レス) id: cd3b1ceac0 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - 読んでいて、手が止まりませんでした……。これからも楽しみにしています!! (2020年11月26日 17時) (レス) id: 5ad600b11d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香 | 作成日時：2020年11月16日 22時
