ひとりになりたくない魔法使いと手離したくない零お兄さん ver.５【名探偵コナン/降谷零 安室透】

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梓「良かった！
Aちゃん風邪治ったんですね！」


お昼の混雑を過ぎた時間帯のポアロ

出勤してきた梓が降谷の話を聞き笑顔でそう言った



降「えぇ まだ本調子ではないので夕方帰ってくる頃迎えに行くつもりですが…」

退院後は土日で休みだったが眠っている時間の方が多かった

体力が著しく低下していて体調も万全ではないため本当はまだ外に出すのは心配だったが

Aが学校に行きたがったためしぶしぶ行かせた



コ「(本当に体調崩してただけだったんだな…)」

その会話を聞いていたコナンはほっとした

日数が長く続いたため本当は何か事件に巻き込まれたんじゃないかと心配して連日ポアロに足を運んでいたがそれは杞憂だったかと思った



梓「早く会いたいなぁ」
降「Aも梓さんに会いたがってましたよ」
梓「本当ですか！
Aちゃんいつから戻ってこれそうです？」
降「Aは明後日のシフトには入るつもりでいましたが…
！ちょっと失礼」
コ「？」

ポケットに入れている携帯に何か通知が入ったらしい

降谷は場所を離れ携帯を取り出す



降「…えっ」

降谷が携帯を見て小さく声をあげた

その様子にコナンは首を傾げる



コ「安室さん？どうかした？」
降「Aがこの付近にいると通知が…
…あ いや何でもない」
コ「(いや何でもなくねぇだろ安室さんGPSに通知機能まで付けてんのかよ！！)」

一瞬慌てた表情でそう言いかけすぐに表情を戻した降谷にコナンは顔を引きつらせる

バーボンとしての目的は今のところ何の情報も落としてくれないくせにAに関する事となるとこの男色んなものボロボロ落としてくる気がする



コ「(この人どんだけAさんに入れ込んでんだ…？)」

いつも掴みどころのない風に笑っているがA相手だと感情が抑え切れていないように見えた



コ「(いやまぁAさんだし単純に心配っつうか過保護になんのは仕方ねぇかもだけど…)
…あれ？
この付近にいるってこの時間まだ高校は帰る時間じゃないんじゃあ…」







梓「あ！Aちゃん！」
降コ『！』

その時ドアのベルが鳴ったと同時に梓が声をあげた

降谷とコナンが入口に顔を向けるとAがいて

降谷を見るとにへっと笑ってくる



「…学校早退してきちゃった」
降「具合悪くなりました！？」

その言葉に降谷がすぐにAに近寄る



「…うん…ちょっとだけ」
降「と言うか呼んでくださいよ！！
ここまで歩いてきたんですか！？」

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