175 三毛猫の大尉 ページ39
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降「Aはまだ学生ですからね…
学生生活に支障をきたすような事があれば困りますから…
…それにただでさえ何をやらかすかわからない子なのにこれ以上問題が増えるのは僕としても不本意ですし」
降谷は困ったような笑みを浮かべそう言う
コ「…(…後半が本音だなこれは)」
梓「確かに…Aちゃんって大分危なかしいですよね…つい最近も手に火傷負ってたし…」
コ「…!」
その梓の言葉にコナンはギクリとした
思い出すのは放火犯を捕まえるのに失敗した挙げ句火事の中で逃げ切れなくなっていた所をAに助けられた出来事で
コ「(やべぇそれ俺のせい…!)」
降「まぁ危なかしいのはAだけに限らないみたいですけど
…ね?コナン君?」
そうにこりとコナンに笑ってくる降谷
これこの前の火事の内容Aから伝わってるパターンだ
“君もだよ?もちろんわかってるよね?”と降谷の目が語っていた
コ「あ…あはは…
…ゴメンナサイ」
降「ん?何に謝ってるのかな?」
にこにこしている降谷にコナンは恐怖を感じた
この人目が全く笑ってない
直接的に怒られてるわけじゃないのに怒られている時のAの気持ちが本気でわかった気がした
元「つうか今日A姉ちゃんは?」
降「Aなら中でお客様の話し相手になってるよ
大尉の引き取り手の人と…」
コ「?大尉の?」
.
男「本当の飼い主は私で…」
男「違ーよ!
俺だっつってんだろ!?」
女「あなた達孫娘の猫を横取りする気?」
ポアロの店内
女性と男性二人が大尉を巡って言い争っている
雑誌に載った大尉の飼い主だと名乗る人物が三人も出てきてしまったからだ
降「…A」
「?」
言い争っている三人を視界に入れながら降谷はこそっとAに話しかける
降「誰が本当の飼い主かわかりますか?」
「うん
眼鏡かけたおじさんが大尉君の飼い主だよ」
降谷の質問に頷いてそう言うA
降「…何故そうだと?」
「さっきおばさんと話してて猫は本当に探してるらしいんだけどそれは大尉君じゃなくて別の猫の事だよ
大尉君の事を代わりにしようとしてるみたいだから飼い猫と似てるんだろうね
帽子被ったおじさんに関しては悪い事考えてるみたいだから大尉君絶対渡さない方がいいよ」
そうすらすらと話してくるA
降「…本当に君は人の心を読めるかのようですね…」
「何となくわかるだけさ」
降「(その“何となく”が的確過ぎて怖いんだよ)」
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sou(プロフ) - 尊い♡♡ (2022年3月22日 23時) (レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 毎回の裏話好きです♡こんなに素晴らしい作品書けるの才能!!!凄いです!! (2022年3月22日 23時) (レス) @page1 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
yukari20164(プロフ) - とても面白いです。皆さんなんでこんなに面白い小説書けるのかなあと思います。 (2019年12月23日 19時) (レス) id: 9829adedfb (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - 零と睡蓮結ばれてほしいです。 (2019年10月3日 22時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - はじめまして。凄い面白くて素敵なお話です。一人称は読んでて違和感などなかったので変えても変えなくてもどちらでも良いと思います☆更新楽しみにしてます! (2019年9月28日 7時) (レス) id: 3d2c2e3b7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2018年12月14日 23時