142 轢かれ ページ9
*Aside*
貴「はァ?18にもなって初恋もねえの?やば」
ある程度女慣れはしているものだと思ったが
さすがドS、きっと女は好きになるものではなく好かれるものだと思っているのだろう
沖「っせーよ。お前はあんのかよ」
あるよ。
ある。
たった今、その真っ最中のようだ
貴「さあな」
あたしは一言吐いて、沖田の前を歩く
頭の中がぐるぐるする
この男はきっと色仕掛けは何度も受けているだろう
なのに初恋がまだ、ということは
そんな薄っぺらい愛情表現では落とせない
ってことだよな
あたしに勝ち目なんてないのか
………ってあたしこいつのこと好きすぎかよ、気持ちわりー。
振られたくない
だってあたしは野良猫太夫だ、美少女だ
振られるなんてあたしのプライドが許さない
万一告白なんかして
沖田と気まずくなるのは絶対に嫌だ
負け戦はしない主義……
プーーーーーーーーーーーーーッ!!!!
そんなことを考えているとクラクションの音がすぐ近くまで迫っていた
大きいトラックだ
どうやら居眠り運転をしていたらしく
あたしのすぐ目の前にまで接近してきた
轢かれる
そう思った時
あたしの体は浮いて
その後すぐに鈍く、大きい音が響き渡った
.
.
沖「お前、交通安全守買うべきじゃね?」
後ろに歩いてた沖田があたしの体を引っ張った
その状況はすこししてから把握することができた
沖田の上にしゃがみ、彼に抱きしめられている状況になっている
貴「ま、また…」
また抱きしめられてしまった
沖「つーか交通法違反、しかも建築物損壊じゃねーか」
あたしを弾きそうになった車は目の前で壁に激突している
きっと一人で歩いていたら轢かれていただろう
いや、一人で歩いてたらコイツのことなんて考えてなかったらひかれないか……?
まあいい、あたしはまた沖田に助けられたんだ
沖田に抱かれている背中があつい
野郎の体温が伝わってくる
沖「実は鈍臭いだろ、てめェ」
耳元でそう煽ってくる沖田に
貴「実は男らしいのかィ、てめェ」
あたしは思うままの言葉を返した
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梅姫美(プロフ) - 更新待ってます!!頑張ってください!!さーて!!下着がない!!どーするんだ!!!笑笑 (2019年4月12日 20時) (レス) id: c23f604db7 (このIDを非表示/違反報告)
らいげき(プロフ) - 最速コメントなど、ありがとうございました!すごくおそくなってしまいましたが…。これからも続きますので是非見てやってください。 (2019年2月27日 12時) (レス) id: 86f39aa39f (このIDを非表示/違反報告)
名無し45649号(プロフ) - とっても!面白いです。続が早くみたいです。更新頑張っください (2018年10月3日 11時) (レス) id: 19aed0f3ac (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - 続きが気になってしょうがないです……!!(゚ロ゚) (2017年12月12日 19時) (レス) id: cfdee12d85 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - 続きが気になります!続き書いて下さい! (2017年6月20日 17時) (レス) id: 1574d4bc36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らいげき | 作成日時:2016年3月24日 23時