【銀魂】腹黒少女の真選組生活５【沖田総悟】

147 自業自得 ページ14

＊Aside＊


沖田と語らった(？)縁側を出て


自分の、冷え切った布団の中に入る




………ビッチ




そうだ、あたしはビッチだ




吉原で散々身体を売った挙句


金だけもらって



それっぽい言葉を並べて



男を手懐ける




そう。そんなことしかしてこなかったあたしが

いきなり恋愛で成功しようなんてばかげている




ばかげている、ことはわかってるのに








貴「あーーーーーー！！！！」


枕にうつ伏せになってあたしは柄にもなく叫ぶ。

ただただ、声にならない声を。





叫ぶ。






何なんだよ。
誰にでも出来るってやつなのかィ
…あたしに対して好意を向けてくれた奴らはみんなこんな気持ちだったのかな

って、今更後悔しても無駄か


これからは人に優しくしよう


って数ミリだけ思える




じゃああれは、

本当に意味がなくて、


自分も今まで同じことばっかしてきたのに



こんなに苦しいものだとは思わなかった




貴「あああ！カチューシャ取るの忘れてた！」



自業自得なのにむしゃくしゃして


沖田が買ってくれたカチューシャを床にぶん投げる




…と…………





バキッ！！！




貴「ア、アレレ……………」



嫌な音。



これは…もしや…





暗い部屋で、目が少しずつ慣れて見えてきた

視界に入ってきたものは






真っ二つに折れている、



(恐らく)好きな人からもらった




大事な贈り物であった





貴「…………寝たら、治ったりしてねーかな」






とりあえず眠かったので




放置して、






寝ましたとさ。

148 天然パーマに悪い奴はいない→←146 こいつといると調子が狂う

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す