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まだ、夜は肌寒く感じる季節なのに、俺に気を遣ってバルコニーにいる彼女を、後ろから抱き締めた。
「あったか〜い。」
『ごめんね。ありがとう。』
彼女は抱き締める俺の腕を解くと、俺に向き合って俺の首に腕を回すと、俺に優しくキスをしてくれた。
「樹は責任感が強い分、少し意地になるところがあるから、もう少し素直になった方がいいよ。
メンバーなんだから、みんな助けてくれる。
北斗くん、怒ってなかったでしょ？」
彼女と付き合い出して、まだ3ヶ月程しか経ってないのに、俺の事もメンバーの事もわかってくれて、俺の事を甘やかしてくれる彼女が、ほんとに愛おしいと思った。
この人が好きだ。
『ねぇ。』
「なぁに？」
『甘えていい？』
「いいよ。今日は甘やかしてあげる。」
俺は彼女から離れて、バルコニーに置いてある椅子に座ると、両手を広げて彼女に言った。
『ぎゅってして。』
俺の言葉に、表情を崩して可愛く笑った後、俺の事を包み込むみたいに、優しく抱き締めてくれた彼女。
何度も何度も俺の頭を撫でてくれる彼女の胸に顔を埋めると、彼女の温もりを感じて、安心する。
「可愛い樹くん。大好きだよ。」
そう言った後、俺の顔を両手で包んで、俺の顔の至るところに彼女がキスをしてくれた。
そして、最後に彼女からの誘うような濃厚なキスに、思わず彼女の服の下に手を忍ばせると、
彼女の体がビクッと反応する。
『ねぇ。』
「うん？」
『やっぱり獣になっていい？』
「ここじゃダメ。中入ろ。」
彼女は、俺の手を繋いで部屋の中に入ると、カーテンを閉めた。
俺は彼女を後ろから抱き締めて、彼女の首筋にキスをして、彼女が羽織っていたカーディガンを脱がせた。
「待って。」
『無理、待てない。』
そのまま、彼女をソファに押し倒して、キスをして彼女の口内を犯すと、彼女から艶っぽい声が漏れ聞こえる。
この声が、俺の体に簡単に火を点ける。
「ベッド行こうよ。」
『そんな余裕ないって！
椿さんが煽ったんだからね。』
余裕のない俺に優しく手を伸ばして、愛おしそうに俺の顔に触れる彼女。
「可愛い樹くんも好きだけど、獣な樹も好きよ。」
誘うような瞳で、俺を更に煽る彼女。
『だったら、黙って喰われてろよ。』
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らいち(プロフ) - 香月さん» いつもコメントありがとうございます。急展開でしたよね。でも、最後は自分の中では決まってたんです。アナザーストーリー！ちょっと頑張ってみます。お楽しみに！！ (2020年3月27日 21時) (
レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
香月(プロフ) - らいちさん» 完結おめでとうございます！急展開にびっくりしましたが最後はハッピーエンドでなによりです…◎ ぜひぜひ裏込みでアナザーストーリー出していただけると嬉しいです！ (2020年3月26日 22時) (レス) id: 8c34f4e54d (このIDを非表示/違反報告)
らいち(プロフ) - 香月さん» 素敵なコメント、ほんとにありがとうございます。アナザーストーリー！なるほど！！では、ちょっと考えてみますね。でも、自信ないなぁー。 (2020年3月24日 22時) (レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
香月(プロフ) - らいちさん» せっかくきれいな文章なので、そういったシーンを書かれてもチープというか下品な描写にはならないだろうなあと思いまして。完結後にアナザーストーリー的な感じでもいいので余裕があるようでしたらぜひ読んでみたいなあと思います！ (2020年3月24日 20時) (レス) id: 8c34f4e54d (このIDを非表示/違反報告)
らいち(プロフ) - 香月さん» とても嬉しいコメント頂き、ありがとうございます。そうですね。書く予定は今のところはないですね。このまま、ぼかしていきたい感じではあります。書いた方がいいですかね？ (2020年3月24日 12時) (レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいち | 作成日時：2020年3月14日 21時
