甘々苺と恋しません？３ (ページ34)

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★告白　　莉犬くんページ34

Renon♪ 様！ありがとうございます！

- I love you -

「先輩っ！聞いてくださいよっ！」

『ん？なに、莉犬くん』

「オレっ、苦手な理科のテストで

　九十点取れたんですよっ！！」

『おぉ～すごいねー！』

「すごいですか！？

　やったぁぁ！！」

　目の前でまるで子犬のようにはしゃぐ

後輩、莉犬くん。

　喜怒哀楽が激しくて、一緒にいて

癒される可愛いヤツ。

　それに、反応も可愛いんだよなぁ。

　こうしてさ、頭をわしゃわしゃすると、

「んへへ…！」

　嬉しそうに目を細めて笑____

「やめてくださいっ！」

　わなかった。

　いや。笑ってたんだけど。

　何かに気付いたように頭に乗せられ

てる私の手を拒むように弾いてきた。

　突然なことに驚いていると、莉犬くんが

はっとした顔になって、私に謝ってくる。

「ご、ごめんなさい先輩！

　手、痛くないですか？

　俺っ、結構強い力で……っ」

『だいじょーぶだって！

　なんもなってないから！

　気にしすぎ！』

　ほら、と手の甲を見せても

落ち込んだままの莉犬くん。

「これじゃっ、ダメだなあ……っ！」

　乾いた声を上げました。

『なにがダメなの…？』

「先輩は気付いてるかもだけど、

　俺、先輩のこと好きなんですよ」

　莉犬くんからの言葉に、私は

あまり驚かなかった。

　薄々気付いていたから。

　あからさまに私と方の女の子たちに

接する態度違うし。

　でもなんでそこに莉犬くんがダメって

思う要素が含まれているのか。

「俺、聞いちゃったんです。

　先輩が、年上で苦手なことにも真剣に

　取り組む人が好きだって。

　それに、好きな人には甘やかされたいって」

　……あ。

　確かにお昼休みに友達とそういう系の

話をしていた。

　それでか、いつもしない勉強の話を

持ち出して。

　頭を撫でたら拒んだ理由。

「好きだから、メンタルズタボロで。

　だからごめんなさい。

　手を叩いた理由もそれです。

　年下扱い、されたくなかった…！」

『…莉犬くん。

　私、それが彼氏になる為の絶対事項なんて

　言ってないよ？

　私は今の莉犬くんも好き』

　流れてた涙が、より速いスピードで

また、流れ出した。

「先輩、好きです。

　大好きです。

　俺は先輩の理想じゃないけど。

　大好きです。

　俺と付き合ってください」

『はいっ、！』

　初めてできた彼氏は、

　年下で

　努力家で

　甘え上手な人です。

　 fin.