53 ページ4
『……さくら…?』
ひとつだけ閉まっているトイレの個室をノックして、名前を呼ぶと、さくらは出てきてくれた。
小さな手紙を持って。
さ「これ……澪奈が、私にくれたの。」
そういって、少し泣きそうなさくらは、私に手紙を差し出した。
『…読んでもいい?』
確認をとり、さくらが頷いたのを見てから、手紙を受け取って、読んだ。
『……さくら。もしかして、これを読んだから話さなくなったの?』
しっかりと手紙を読んで、それから1番聞きたくなったことを聞いた。
さくらは、頷いた。
さ「貰った時、友達にはなれない…って言葉を、そのまま受け取っちゃったの。
なれない、の文字が、滲んでるのに。
澪奈の涙で滲んでるのに、気づいてあげられなかったっ…。」
もしかしたら、さくらもみんなと同じように考えちゃってるのかと、ほんの少しだけ心配だった。
でも……。
.
1962人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
上條 蕾(プロフ) - 西園寺氷空音さん» ありがとうございます!!嬉しいです! (2019年1月19日 20時) (レス) id: 8567a7d25a (このIDを非表示/違反報告)
西園寺氷空音(プロフ) - 面白いですね!お気に入りさせていただきました! (2019年1月19日 19時) (レス) id: 79f8ec9787 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - お返事ありがとうございます!すいません、よく確認してみたらわたしの勘違いでした( ; ; )主人公の苗字でした、、 (2019年1月16日 0時) (レス) id: 6aecb5f766 (このIDを非表示/違反報告)
上條 蕾(プロフ) - 鈴松信@誤字り姫さん» ドラマですね!何かしら備考、ですか……。アドバイス、ありがとうございます! (2019年1月15日 23時) (レス) id: 8567a7d25a (このIDを非表示/違反報告)
鈴松信@誤字り姫(プロフ) - 上條 蕾さん» ドラマか何かなんですかね?詳しくしらなくてごめんなさい…でも今みたいに勘違いが起きちゃうかもしれないので設定じゃなくても何かしら備考はつけた方がいいと思います (2019年1月15日 22時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:上條 蕾 | 作成日時:2019年1月9日 21時