No.20 ページ21
客1「な、なんだテメェ‼︎」
予想していた痛みは無く、代わりに男の困惑した声が聞こえてきた。
ぎゅっとつぶっていた目を恐る恐る開けるとそこには…
、
、
A「エ、エーミール様……」
振り上げられた拳を片手で止め、此方に微笑んでいるエーミール様だった。
em「大丈夫ですか？Aさん」
A「は、はい！私は…でもどうして…」
ここにいるんですか。と聞こうとした瞬間、男は反対の手で次はエーミール様を殴ろうと構え始めた。
A「っ！エーミール様‼︎」
em「おや、これ以上悪あがきするとは諦めが悪いですね…」
客1「いててててててて！！」
殴ろうとした拳をつかまえられ、腕を捻じられていた。相当痛いらしく、涙目になりながら痛いと叫んでいた。
客2「っ！テメェ！！」
もう1人の男が襲い掛かろうとした瞬間、空いている方の手でその男も引き寄せた。
さらに、男の子や店員さんには聞こえない程度の小さな声で、
em「これ以上騒ぎを大きくするんでしたら、力尽くで止めますが……」
と低い声で呟いた。
見ているこちらもゾッとするほどの圧力に耐えかねたのか、男2人は「おい、逃げるぞ！！…」と、肩を押さえながら走って出ていった。
em「ったく……逃げ出すくらいなら、最初からこんな騒動を起こさなければいい事なのに…って！大丈夫ですか！？」
A「だ、大丈夫です……」
安心からか全身の力はぬけ、ヘナヘナと座り込んでしまった。
公の場で見っともない事をしてしまったと思ったが、そんな事は気にしていないようで、エーミール様は手を差し出してくださった。
em「怪我なくて本当に良かったです…」
自分が起こした騒ぎなのに、こんなにも心配させてしまった…
A「ご心配をかけしてしまい申し訳ございません…」
em「いえいえ、迷惑なんかかけていませんよ。それに謝ってもらうより、感謝される方が嬉しいです」
A「ごめ…いや、ありがとうございます！」
em「ふふ、はい！」
エーミール様はにっこりと嬉しそうに笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 662人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラグ(プロフ) - あまねさん» わあああああ！！ありがとうございます！！あいしてるよー！ (8月12日 9時) (
レス) id: 117d0466f1 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あいしてますつつうつつうう (8月8日 14時) (レス) @page38 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ラグ(プロフ) - AI1022さん» いつもコメントありがとうございます！夢主ちゃんの優しさがわかりますよね！因みに、私もクリスマスは……（察してください泣 (2021年12月25日 14時) (レス) id: eacf719160 (このIDを非表示/違反報告)
AI1022(プロフ) - ケーキかぁ…小さい子がお小遣いで買うにはちょっと高いですもんね、夢主ちゃん優しすぎます(*´ `*)ちなみに私はクリぼっちですよ？(((今回も神でした！ (2021年12月25日 9時) (レス) @page20 id: 7501e22401 (このIDを非表示/違反報告)
ラグ(プロフ) - みうせいさん» ご指摘ありがとうございます！すぐに変えさせていただきますね！ (2021年11月27日 15時) (レス) id: eacf719160 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ラグ | 作成日時：2021年11月7日 20時
