einhundert ein und vierzig ページ9
いらない、なんにも…
そう思ったらなんだ…急に頭が冴えてきた
めぐるんが後ろから来てて、さっき伝えられた“私の動きに合わせろ”っていう命令が効いてるのか
邪魔なの皆が引き付けてくれてる
でも何か違う…
あぁ私がいつもと違う動きしてるからか、変な感じがした
このタイミングで奪いにくるから＿
『よっ…と』
「うっそ…！俺完全に死角から来たよね！？」
完全な死角から来てるから分かるんだよ、だって視界に居ないんだもん
攻撃のスタイルが変わっても、めぐるんはめぐるんだ
FW育成って分かってるんだから、流石に守備の事は教わんないでしょ
私がいつから君たちのこと見てきたと思ってるんだろ、変わってないね
「独断か…？
コイツもうパス出さねー！守れ！」
「女が俺ら相手に抜けると思ってんのか！？」
2人抜いてやっとで、バルチャの人たちが私中心で守り固めるように動き出した
詰めるの遅いなぁ…いまさら気づいたの？
うん、國神くんが良い位置に居るね
『君は2歩遅い、そっちは予測がズレてるよ』
タップリフトでボールを浮かせ、相手の視界から一瞬消える
試合中、プレイヤーが一番注目してるのはボールだからね
敵の頭上を越えたボールは裏に抜けた私の元に帰ってきた
一人が右回りして後ろ体重になった所で
「うおっ！？」
木偶の坊の出来上がりぃ
「っ…舐めんじゃねぇ！」
もう一人の方が並んできた
でも私が今パス出すとして、君から見て真っ先に目に付く位置に國神くんが居る
迷ってるんでしょ、私がここでパスする可能性に…
『だからズレてるんだって…！』
出さないよ、國神くんはデコイ
私の思考に乗ってくるかも分からない人間を、絶対ルートに組み込むわけないじゃん
「くそっ、行かすか…！」
デコイに釣られた奴が手を伸ばしてきた
捕まるとまずいけど＿
「邪魔すんじゃねぇチンカス、大人しく死んでろ」
『ナイス、ゲスナー』
さっきコイツを引き付けてたのはゲスナーだった
私に向かってきたんだから、フリーになってて当然
手を伸ばされたら間に来てくれるって信じてたよ
ゴールは目前
視界、それなりに良好
コース絞って撃てば、私なら決めれる
「そう簡単に抜かれるわけにゃ行かないんでね、もちっと俺と踊ろうや
コイツ、私が別のを相手してる間に最短で追いついて…！？
einhundert zwei und vierzig→←einHundert und vierzig
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白昼夢(プロフ) - らむねさん» 以前もコメント送ってくれた方ですよね！そういったコメント貰えるだけで書く気力になっています！頑張ります！！ (2023年3月24日 12時) (
レス) id: 5ec7d98280 (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 続編おめでとうございます！！この小説ほんっとうに良きですね・・！無理しない程度に頑張ってください！！ (2023年3月24日 8時) (レス) id: 41465224bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白昼夢 | 作成日時：2023年3月24日 1時
