einhundert neun und sechzig ページ47
あ、ほら世一くんの見方が変わった
逐一顔を振って、コートの全体を把握する様にしてる
凪くんのトラップと狩った…！
さっき見て”試している“状態の視界なのに
適応が早いなぁ、流石
何よりも、今の世一くん＿
「めっちゃ楽しそ…」
うんうん、本当に
氷織くんの言う通り
プロを目指して…
上にいけば行くほど、壁は高く厚くなるから
ああやってサッカー自体を楽しめるのは…いいな
新しい事を覚えるのはいつだって楽しいよね
「黒名！」
世一くんが黒名くんを呼びだした
『ありゃ…』
右サイドじゃなくて中央から切り込んでいくのか？
シミュレーションじゃそんな事やった覚えが無いけど…
ま、好きにやったらって言ったのは私だしなぁ
今回は様子見
これで良い感じだったら次からの試合で作戦に組み込んでみようか
國神くんはよく囮に使われるねぇ
…それだけ、周りからの警戒は強いって事なんだろうけど
「潔…」
「オニ…上手…」
中央突破からの囮を使って
…黒名くんからのアシストがあれば、1点決まる＿
「クソお邪魔します」
っんの…！
『バーーーカ！！』
ほんっと…バカじゃないの！
世一くんの成長に目をとられてお兄が前に出ようとしてるのに気が付かなかった…！
何回邪魔したらいいわけ！？
移籍も契約内容の修正も、まず何よりも勝ってこそでしょ！？
『バカ！アホ！同士討ち独裁皇帝！』
「おい…ちょっと落ち着けって…」
『うっさいゲスナーには言ってない！』
「騒がしいぞベンチ」
…お兄が他人を潰すの大好きだって
周りを蹴落として自分の価値を引き上げようとしてるのが目的だって…！
優しい面を見せてくれるのは、私にしかないってことぐらい分かってるけど！
勝てなきゃ意味ないの…！
世一くんはそれでも決めにいこうとして、お兄の股の間を狙って撃った
でもそれはゴールの左斜め上にはずれ、溢れたボールを國神くんがボレーする形でこっちの得点になった
本人からしたら不本意だろうね
絶対に世一くんが決めるボールだった…って、私も思った
「折れるな気付け
お前が見つけたその世界一への
っ…！？
この人がここまで言うって…
『ノアさん…さては結構気に入ってますね
世一くんの事さぁ』
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白昼夢(プロフ) - らむねさん» 以前もコメント送ってくれた方ですよね！そういったコメント貰えるだけで書く気力になっています！頑張ります！！ (2023年3月24日 12時) (
レス) id: 5ec7d98280 (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 続編おめでとうございます！！この小説ほんっとうに良きですね・・！無理しない程度に頑張ってください！！ (2023年3月24日 8時) (レス) id: 41465224bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白昼夢 | 作成日時：2023年3月24日 1時
