あでぃしょなるたいむ 2−4 ページ44
もうこれ以上言える事はない
確かに、ちょっと酷いことしたかなぁ…とは思ってるけど
あーあ、考えてたら私が悪い事してる気分になってきた…
もう寝よ
ふて寝である
そこからまた数日が経つ
これまでは意図的に避けていたが、そろそろ謝ろうかと思って兄の姿を探している
それなのに、最近はずっと昼間から夕方遅くまで出掛けていて話す機会が全然ない
もしかして…
私のこと、もう嫌いになっちゃったのかな
こんな事になるなら変な意地張らずにちゃんと話し合えばよかった…
『…ぅ、う〜…ぐすっ、おにぃちゃん…』
寂しいな、悲しいな、苦しいな、辛いな
熱がある時というのは、総じてネガティブな感情になりやすいのだ
そんな時だった
ラファエラが寝ている部屋の扉が急にバンっと音をたてて開いた
『ひっ…！？』
「ラフィ！どうした！」
『おにい…ちゃ、ん』
「あぁ、大きい音出してごめん
それで、どうしたんだ何で泣いてる
夢見が悪かったのか？」
『ちが、ちがぅ…』
「……また、俺には言えない事か？」
ぁ、私は兄に何てことを言ってしまったんだろう…
ここでやっと理解した、本当の意味で“心配”という言葉を
これまでに却下されてきた事も、決して意地悪したくて反対してきた訳ではないんだ
私の身体と心の安全を保つ為に、そういう他なかったんだ
何が“ちょっとくらい許してくれてもいいのに”だ
バカは私だった
『お兄ちゃん…っ
私が悪かったの、わがまま言ってごめんなさい…！
迷惑かけたくなかった、っだけなのぉ…
ゆるして…嫌いに、ならないでぇ…』
ごめん、ごめんねぇ…と、えぐえぐ泣きながら謝り続けた
見捨てられたくないかった、寂しいのが何よりも嫌いなのに
ずっと一緒に居てくれた兄を傷つけてまで欲しい友達なんていない…
大粒の涙がポロポロと溢れ出す様を見て、ミヒャエルはただ優しく頭を撫でて涙を拭ってくれた
「ラフィ、もう泣かなくていいよ
もう全部聞いたから
ただ、友達と遊びたかったんだもんな？」
『っ！、ん…！』
誰に聞いたのかなんて気にならなかった
肯定の為、必死で首を縦に振る
「よかった、無駄にはならなそうだ…
お兄ちゃん考えたんだ、どうしたらラフィも俺も嬉しい結果になるかなって」
『…？』
「だからな
連れてきたんだ、友達になれそうな奴を」
そう言って持って来たのは
大きく白いクマ
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白昼夢(プロフ) - らむねさん» 以前もコメント送ってくれた方ですよね！そういったコメント貰えるだけで書く気力になっています！頑張ります！！ (2023年3月24日 12時) (
レス) id: 5ec7d98280 (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 続編おめでとうございます！！この小説ほんっとうに良きですね・・！無理しない程度に頑張ってください！！ (2023年3月24日 8時) (レス) id: 41465224bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白昼夢 | 作成日時：2023年3月24日 1時
