あでぃしょなるたいむ 1−2 ページ28
「って、あらぁ？」
こんな所で犯罪ですか？日本もそこそこ治安悪いですね
その場の様子を見るなり真っ先に出たのは青い監獄メンバーへの犯罪容疑
ネスが見たのは泣いている子どもと、側でワタワタしている男共
話の流れを知らない人間が見たら＿
…それなりの事案には見えるだろう
「ちっげぇよ！！」
「誤解、誤解」
「早とちりだバカ！」
まぁ、全力で拒否ったが…
「誰がバカですか世一、後で覚えてなさい」
流石のネスでもこれだけ全員から否定されればガチで予測不可能なことが起きているのは理解できる
…バカじゃないので
しかし、そんな茶番も子どもの泣き声で霧散した
『おにいちゃ、どこぉ……こわいよぉ…』
泣き止もうとはしていたみたいだが、ネスという新メンツにまた怖がっているようだ
確かに、相手は120cmあるかないか…
それに対してこの場にいる人間は170を越えた野郎
この子からしたら“恐怖”以外の何者でも無い
「はぁー…
僕はカイザーにドリンクを持っていきたいので早く戻りたいんです
今日は何故かラファエラの姿が見えませんし…
分析に耽っているんでしょうか…？」
子どもには聞こえないようにという配慮なのか、小声でそう呟いた
よそ行きの笑顔をニッコリ浮かべて子どもに尋ねる
「レディ？どうしてこんな場所に？ここは入ってはいけない所ですよ
大人のいる所まで一緒に向かいましょう？」
「…え、男じゃねぇの？」
「どっからどう見ても女の子だろ」
「俺も男の子だと思ってたけど…」
肩につかないくらいの金髪、明らかにサイズの合っていない服のせいで体型は分かりずらい、子どもだから声の高さなんて参考にならない
「待った、待った
兄に会いに来たって言うんなら、練習場戻ってそっちから探した方が早くないか？」
「…なるほど」
「黒名ナイス！」
取り敢えず兄を探す方向でこれからの行動は一致した…が
問題は、どう動かすかだ
警戒心の高さ故か
涙は流すが、その場から動くまいと言う意思が嫌と言うほど伝わってくる
精一杯優しく声をかけるが、己が身体から発せられる威圧感を拭う事は出来ず…
「あー…
ラファエラさんだったらこう言うの得意そうだよね、物腰柔らかいし」
『な、んで…名前知ってるの…？』
「違うんだ、君のことじゃなくて…」
「ちょっと待ちなさい＿
…貴方、名前は？」
『…ラファエラ、カイザー』
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白昼夢(プロフ) - らむねさん» 以前もコメント送ってくれた方ですよね！そういったコメント貰えるだけで書く気力になっています！頑張ります！！ (2023年3月24日 12時) (
レス) id: 5ec7d98280 (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 続編おめでとうございます！！この小説ほんっとうに良きですね・・！無理しない程度に頑張ってください！！ (2023年3月24日 8時) (レス) id: 41465224bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白昼夢 | 作成日時：2023年3月24日 1時
