天使は檻の中に【ブルーロック】

einundvierzig ページ43

レオさんをホテルに送り届け、やっと休息タイムが来た


んだけど、みんなが必死になってトレーニングこなしてる時に呑気に昼寝とかは流石に出来なくて…



結局いつも通り分析して過ごしてました

私には休みがあってもあんまり意味がないって事だね！！



自分から休む気になれないならカバソスくんと一緒にハラジュク行く約束でもすればよかった〜

そしたら遊ぶのに集中できて休みらしくなるのに…






ところで

私の中で問題だったイカつい二人…

ダダ・シウバはカバソスくんが一緒に来てくれたし、アダム・ブレイクはロキくんが一緒だった



本当にありがとう…！！私にはあの二人が神様に見えた





そんな感じで、なんやかんやありつつも三次選考の準備は概ね完了した

あとはこの人たちが真面目に査定してくれれば、OK！






色々あった10日間が終わって二次選考が始まった


私は今3rd STAGEの待機室でチームを組んで上がってくる人を待っている






『…かーってうれしいはないちもんめ

まけーてくやしいはないちもんめ



komische Sache(変なの)…


勝てば嬉しい、なんて単純なもんじゃないのに』





「一般論の話だろ、いちいち目くじら立てんな」


『あ、凛くんだ。メクジラってなに？』

「自分で調べろ、ヘボ」



えー教えてくれないんだ、ひどーい

むしろドイツ人がここまで日本語使いこなせてることについて褒めてくれたっていいじゃん…！



「こうして対面するのは初めてか、オシャマネージャー」


おしゃ……？？

『…凛くん大変だ、“おしゃ”は調べても分からない』



調べろって言われたから調べたのに、出てこなかったって言ったら舌打ちされた



「お、オシャレって事だと思うよ……

多分褒め言葉…」


『なるほど、教えてくれてありがと

蟻生くんも褒めてくれてうれしい



そんな訳でトップ3チームにこちらをプレゼント！』


「ふむ、なんだ？これは」

「…下手な日本語の紙束？」


『う゛…日本語下手なのは許してよ、英語読めない人いたらどうしようって思って頑張って入力したんだから…』



「で？これ何だよ」

『えー見てわかるでしょ？私がまとめたレジュメだよ！』
「見てわかんねぇから言ってんだよ」


私が約６日かけて作った努力の結晶だぞ！


一次選考、体力測定の結果、あと私の独断を少し混ぜて考えた分析ファイル
なんと一人ずつ用意した



ドイツで磨いた私の分析がタダなんだよ！？

もっとこう、なんかさ〜！

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