31話(中) ページ3
座りっぱなしの機内じゃ、暗殺組織も一般人とは大差ないものなんだなー、と私はそれぞれ散り散りに席に着いた幹部、そして約一名のボスを見つつ思う
寝息すら立てずうつらうつらと船をこぐフラン先輩。景色を見ながらも退屈さはちっとも紛れないらしく、前座席を蹴り続けるベルさん。ちなみに前に座っているのは私です。やめろください
ボスは肘掛けで腕を支え、目線を外の景色に向けつつも若干眠たげにしている。あくびしていても退屈そうにしていても、やっぱり普段の高圧的な雰囲気は崩れないあたり、そこは名だたる暗殺部隊のボスなんだなと何となく再認識してみる。
そして……、
「……何見てやがんだぁ、」
「別に……。あと何時間でしたっけ」
「……。約五時間」
「うへ、死ぬ」
頬杖をつきながら私と同じく、過ぎていく時間と景色を眺めながら暇に潰されていたスクアーロさんは、先ほども告げた、まだまだ先に控える日本到着までに要する時間を口に出して再確認した。言った本人の態度がどこか憮然としているのが何となく分かる
「そもそも飛行機で行くってところが、既に庶民感漂わせてますよね」
「徒歩で外国まで行けるか、飛ぶのが無難な線だ、」
「でもさすがに飛行機なんて一般的な交通手段だとは思わなかったです。
私てっきり、木伝いに飛んだり敵とか倒したりしながら日本にたどり着くんだとばかり」
「…その敵が、日本にいやがんだぁ。俺らが着く前に襲撃しに来るわけがねぇだろうが、」
「はぁ……ですよね
前回あるはずのない戦闘シーンをほのめかしながら無駄に緊迫したナレーションを付けた私が恥ずかしいですよ……」
「何の話をしてやがんだてめぇは……」
「とりとめのない裏事情です。水に流してください」
メタ的発言を口走ってしまったことを一発軽めに自分の頭を小突いて反省し、機内だからかやたら大人しいトーンのスクアーロさんを再度見る
じろ、と理由の無い視線は居心地が悪いらしく、スクアーロさんは見てんじゃねぇと言いつつ目線を私から斜めへ逸らした。
ふむ、五時間はスクアーロさんいじりに徹するのも悪くないかもしれない。
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痛川(プロフ) - 栗鼠さん» マーモンついに登場です！ｗ少し早めの登場ですが喜んでいただけてよかったです！！これからの夢主との絡みにご期待ください！ｗｗコメントありがとうございましたー！！ (2016年5月18日 14時) (
レス) id: 3296abab39 (このIDを非表示/違反報告)
栗鼠 - うおあああああ!!!マーモンンンンン!!!有難うございます!更新頑張って下さい! (2016年5月16日 22時) (レス) id: 3cc3d28424 (このIDを非表示/違反報告)
痛川(プロフ) - 甘楽さん» コメントありがとうございます！とっても励みになります♪マイペースながらこれからも頑張っていきますのでどうか生暖かい目で見守ってやってください！()ありがとうございました♪ (2016年5月16日 5時) (レス) id: b6566fa66f (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - 凄く面白いです！ これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2016年5月15日 7時) (レス) id: a1f14867d1 (このIDを非表示/違反報告)
痛川(プロフ) - 栗鼠さん» 栗鼠さんありがとうございますー！前作では大変参考になるコメントをいただき、誠に感謝しております♪近々登場予定のマーモンちゃん、展開に是非期待してくださると嬉しいです！←コメントありがとうございました♪ (2016年5月8日 14時) (レス) id: b6566fa66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：痛川 | 作成日時：2016年5月7日 12時
