38話 ページ13
『で、つまり何。
あのバカ『喜ぶところですよ』とか言ってその後迷子っつーこと？』
無線機から笑いを堪えたベルの声が疑いたくもなる俺の今の現状を再確認する。
無線機を今に怒りで握りつぶしてしまう衝動を全身全霊で収めながら、俺はああ、とその事実を肯定した。
二、三秒後ぶはっ、と無線機越しの声が噴き出した
『…そっかぁ、マジか。アイツついに御陀仏決定かー。ま、折檻するつもりなら程ほどにね隊長ー、しししし』
「う゛ぉおおああい！！俺はそもそも奴を戦場に連れてくる事自体には賛成してなかったんだぁあ！！
…それを俺は……戦闘力をつけさせる訓練にしちゃアイツにゃハードルが高すぎたっつーことかぁ…！！」
『ま、悔やんでもしょうがないっしょ。死んじまったんなら割りきんねーとね。ししっ』
おそらく八割はジョークだろうが、縁起でもないことをさらりと言ってのけるベルの無神経さに無意識に無線機を握る力が強まる。ビシッ、と何かが割れる音がした
「いや……アイツは生きてる、しぶとさは虫並みだからなぁ……
草の根分けても探し出してこってり絞ってやらぁあ！！！！」
そのためにはまずアイツが生きてなきゃ話にならねぇ。
かっさばいて酸鼻を極めた折檻を行うには、対象のAのカスが死んじまってたら出来やしねぇ
『……あっそ。
まあこっちは敵共全員倒したし、暇あったら手伝ってやってもいーけど。A捜索』
「自分の部下の不始末は自分で預かる、それにあいつを探すのに二人もいらねぇ。
てめーはフランの援護にでも回れえ」
『……それこそ王子だりーんだけど』
「ぺーぺー幹部がいっちょ前に口答えしてんじゃねぇえ！！人手はいらねぇっつってんだろうがぁああ！！！」
『あー、ったくわかったっての。んじゃー切るぜ』
「来やがったらてめぇもかっさばくぞぉベル！！」
返事を聞く前に無線機は通信を絶った。
口振りからベルはAを見かけてないらしい。
それならば、なおのことだ。
「……待ってやがれA……
勝手に死にやがるなよぉ」
急いで見つけてやらなければ、アイツなら今にも死にかねない。
一秒でも早く見つけて、
俺が直々に教育し直してやらなけりゃあなぁ。
A迷子。スクアーロside
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痛川(プロフ) - 栗鼠さん» マーモンついに登場です！ｗ少し早めの登場ですが喜んでいただけてよかったです！！これからの夢主との絡みにご期待ください！ｗｗコメントありがとうございましたー！！ (2016年5月18日 14時) (
レス) id: 3296abab39 (このIDを非表示/違反報告)
栗鼠 - うおあああああ!!!マーモンンンンン!!!有難うございます!更新頑張って下さい! (2016年5月16日 22時) (レス) id: 3cc3d28424 (このIDを非表示/違反報告)
痛川(プロフ) - 甘楽さん» コメントありがとうございます！とっても励みになります♪マイペースながらこれからも頑張っていきますのでどうか生暖かい目で見守ってやってください！()ありがとうございました♪ (2016年5月16日 5時) (レス) id: b6566fa66f (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - 凄く面白いです！ これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2016年5月15日 7時) (レス) id: a1f14867d1 (このIDを非表示/違反報告)
痛川(プロフ) - 栗鼠さん» 栗鼠さんありがとうございますー！前作では大変参考になるコメントをいただき、誠に感謝しております♪近々登場予定のマーモンちゃん、展開に是非期待してくださると嬉しいです！←コメントありがとうございました♪ (2016年5月8日 14時) (レス) id: b6566fa66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：痛川 | 作成日時：2016年5月7日 12時
