ご近所さんの不良さん達２【東京卍リベンジャーズ】

70．護身術 ページ33

*




｢ちょっと待てA。タイマンお前が買ったって事はそのガキと兄貴とやり合うつもり？｣

｢もちろん！だからマイキーにケンカの仕方を教えてもらいにきたの。｣

｢一応聞くけど、Aタイマンって何の事だか知ってる？｣

｢拳で語り合う。｣



しらっと答えるAに東京卍會の2トップは溜息を零すのだった。いや、確かに"拳で語り合う"なのだが、向こうが2人の時点でこれはタイマンとは呼ばない。



｢どうするんだ？マイキー。｣

｢どうするも何も、向こうがタイマンやる気ないならこっちだって2人で行く。｣



マイキーはAとハルに過保護だ。それでも不良である。不良の何たるかを大事にしてる筋の通った奴。あくまでもこれはAの買った喧嘩。ここで言うマイキーの2人とはAとマイキーを指す。



｢マイキー、あんま危ねぇ事教えんなよ？あくまでも護身術程度だかんな。不審者に捕まらないように、自分の身を守れる程度のもんだぞ？いいな？｣

｢分かってるって！｣



どこか楽しげなマイキーの顔にドラケンは深いため息を零すのだった。そうと決まれば学校にいる意味は無い。早速修業だ！なんてはしゃいでる2人の後を追って教室を出てった。



確実にちびっ子姉妹が良くない方向に向かってる。その原因は十中八九自分達だ。その内自分のように小学生の内から刺青入れたりしないよな？なんて不安を胸に抱える。

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