ご近所さんの不良さん達２【東京卍リベンジャーズ】

54．迷子 ページ17

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六本木に着けば女性陣が気合いを入れて姉妹2人の洋服を選んでいた。男性陣は当然のように荷物持ちだ。女性陣といっても姉妹は服に興味がないらしく、あっちにふらふら、こっちにふらふらと自由に動き回る。それを捕まえるのも男性陣の仕事である。


｢おい、お前らそんなに動くなよ。迷子になんぞ！｣


そんな声を聞こえているのかどうか怪しい。いや、聞こえちゃいないだろう。そして言った傍から一名が姿を消した。



｢千冬、Aちゃん……どこ行った？｣

｢……は？｣








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迷子になった。右をみても左をみても知らない人ばかり。歩くのも疲れたしあそこのベンチに座って待ってよう。

そうして数分が経った。



｢お嬢ちゃんお母さんは？｣


高い。大人みたいな人。三つ編みがすごくキレイな人と金色と水色の髪の毛の人。



｢お母さんじゃないよ。｣

｢お父さんと来たの？｣

｢お父さんでもない。お母さんね、この前知らない男の人とお家出てったよ。お父さんはリコンしていないの。｣

｢あー……そう。｣



三つ編みの人は灰谷蘭くん、もう1人は灰谷竜胆くんって言うらしい。兄弟なんだって。迷子になったからここに座って待っているんだと言えばそれまでの時間いっしょにいてくれるみたい。


｢つーか、迷子センター行けよ。｣

｢ほら、ソーナンしたらそこを動くなって言うでしょ？｣

｢遭難って……｣

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